愛知杯
レース展望

牝馬限定戦で行われた過去5年で1番人気は[1−0−1−3]で1連対のみ。唯一連対した06年のアドマイヤキッスはローズS(中京芝2000m)の勝ち馬で単勝1.9倍に支持されていた。断然人気馬以外は不振傾向。2番人気は[0−1−1−3]、3番人気は[0−1−1−3]で各1連対のみ。連対馬10頭のうち4頭が10番人気以下の人気薄。ローカルの牝馬限定重賞らしく波乱傾向が強い。馬連は78倍、437倍、6倍、14倍、613倍で堅いか波乱両極端。昨年は16−14−3番人気で3連単144万馬券が飛び出した。

12月に移動後の3年で前走エリザベス女王杯で5番人気以内に支持された馬は[2−0−0−0]に対し、6番人気以下は[0−0−3−7]で3着止まり。大波乱になった昨年は5番人気以内に支持された馬がいなかった。今年のメンバーで5番人気以内に支持された馬は4番人気で7着のリトルアマポーラのみ。ただし過去3年のデータのため、参考程度に留めるのが無難か。連対馬10頭のうち6頭が53キロ以下、残る4頭が56キロ以上。連対は軽ハンデ馬と重ハンデ馬のみ。54〜55キロは[0−0−2−15]で連対がなく不振。

リトルアマポーラは昨年のエリザベス女王杯を勝ってから連対がない。前走のエリザベス女王杯はスミヨン騎手が消極的な騎乗で前残りを演出。今回のハンデはマーメイドSと同じ56.5キロ。中舘騎手を乗せてきたため、前に行くのだろう。今年の重賞で中舘騎手は[0−0−0−23]と不振。メイショウベルーガはエリザベス女王杯で今回のメンバーで最先着となる5着。直線の長いコースでは確実に切れる脚を使う。今回は前走より2キロ減の54キロになるが、直線の短い中京で追い込みが決まるかどうか。展開の助けが欲しい。

ムードインディゴは450キロ台では[2−2−0−4]に対し、460キロ以上では[1−0−0−6](連対は新馬戦)。陣営が走れる条件で仕上げていることもあるが、馬体重がひとつの目安になる。中京では新馬戦を尻上がりラップで勝っている。今年の重賞でデムーロ騎手は[0−1−0−10]。ニシノブルームーンは府中牝馬S7着、エリザベス女王杯10着に終わったが、流れと位置取りがマッチしなかったこともある。芝2000mは[2−2−0−1]の巧者。今回はマーメイドS2着のときより1キロ重い53キロ。

マイネレーツェルは昨年の3着馬。前4走は芝2000mで9、6、17、6着に終わっているが、内容は着順ほど悪くない。ハンデは昨年と同じ55キロ。叩き2戦目で調教の動きが上向いてくれば。ウェディングフジコはターコイズSの勝ち馬。今回のメンバーで前走オープン以上で連対した馬はこの馬しかいない。中京では芝1800mのパールS(1600万条件)を勝っている。3歳馬は紫苑Sの勝ち馬ダイアナバローズ、抽選でヒカルアマランサスとリコリスのうち1頭が出走する予定。混戦レースを読み解くカギは何か。

[Home]