愛知杯
レース回顧
リトルアマポーラは2番手から逃げたブラボーデイジーを交わしてレースを制した。前半5F61.5秒のスローペースでラスト5F58.2秒。G1実績のある2頭が前に行ってラスト5Fを11秒台のラップでまとめ粘り込んだ。リトルアマポーラはトップハンデ56.5キロを背負っての勝利。昨年のエリザベス女王杯でも先行して粘り込んだし、前に行って粘り込む形がいいようだ。これで12月は3戦3勝。今回は調教の動き、パドックでは後肢の踏み込みが良くなり、冬になって調子を上げてきた印象。牝馬重賞はハンデ戦が多く、マイルは微妙に短いため、色々と注文がつくが、条件が揃ったときは狙いたい。
ブラボーデイジーはハナを切ってスローペースに落とし、最後までしぶとく粘ってクビ差の2着。上がり勝負に強いタイプではないが、前に行った馬に有利な展開、外差しが決まりにくい馬場を味方に粘り込んだ。ヴィクトリアM2着馬が持ち味のしぶとさをフルに発揮。パドックでは馬体が8キロ増で少し太く映ったが、レースでは関係なかった。最終調教では攻め駆けするザレマに先着。秋は惨敗が続いていたが、ようやく復調してきた。マイルもこなすため、京都牝馬Sに出走してきたら要注意。
メイショウベルーガは中団の少し前を進み、直線で馬群を捌いてきたが3着止まり。上がり3Fはメンバー最速の34.3秒。いつもより早めの競馬で切れる脚を使ったが、前に行った馬が有利な展開で届かなかった。それでもこういう競馬で崩れなかったことは今後に繋がりそう。秋に本格化してから崩れなくなってきている。馬体は少し太く映るが、実の入りが良くなったぶんもあるのだろう。差しが決まる展開&馬場になったときに重賞制覇のチャンスがありそうだ。
ヒカルアマランサスは中団の少し前を進み、直線で内を突いて伸びてきたが4着が精一杯。1枠1番スタートからロスなく回ってきたが、勝負どころで上がって行けなかったことが響いた印象。使い込むと馬体が減ることが多いが、輸送しても馬体が2キロ増えていた。今回が7戦目でキャリアは少ないが、重賞で通用する目処は立ったとみたい。好位から切れる脚を使えるタイプ。本格化すれば、すぐに重賞を勝てそうだ。
ニシノブルームーンは中団からメンバー3位の34.4秒で伸びてきたが0.4秒差の5着。最後は鋭く伸びてきたが、大外枠スタートで前につけられなかったことが応えた。叩き3戦目で調子は上がっていただけにもう少しいい枠に入れば、結果は違ったかもしれない。まだ重賞勝ちがないため、ハンデ戦では斤量が軽くなる。牝馬限定重賞のハンデ戦では特に注意したい。
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