阪神カップ
レース展望

06年に創設されたG2競走。過去3年の1番人気はコートマスターピース9着、スズカフェニックス1着、ファリダット2着で出遅れが響いたコートマスターピース以外は連対を確保。2番人気と3番人気はともに[0−0−0−3]で連対なく不振。1番人気以外で連対した4頭は8、6、10、8番人気。過去3年は1番人気と6番人気以下しか連対していない。馬連は53倍、60倍、30倍で全て中穴決着。G2でメンバーのレベルは高いが、まだ人気馬同士で堅く収まったことはない。人気の盲点になった実績馬の激走に注意。

1〜3着馬9頭のうち8頭に芝1600mで連対があった。残る1頭は昨年の勝ち馬マルカフェニックスだが、芝1400mと芝1600mで3着があった。メンバーが揃いタフなレースになるため、1600mをこなすスタミナが問われる。1〜3着馬9頭のうち5頭がマイルCS組。連対した3頭はマイルCSで6、10、3着に敗れ、阪神Cで6、10、1番人気だった。マイルCS組は着順、人気に関係なく要注意。昨年は芝1200mの京阪杯5、2着馬がワンツーを決めた。京阪杯組は芝1600mをこなす馬に注意したい。

キンシャサノキセキはスワンSで重賞2勝目を挙げた。スミヨン騎手が好位で折り合いをつけたことが勝因のひとつ。ただしレースのレベルは高くなく、前残りの展開と他の馬の凡走に助けられた感もある。その後は香港遠征を予定していたが、招待されなかった。叩き3戦目で本来の調子を取り戻していれば。スズカコーズウェイは京王杯SCの勝ち馬。マイルCS16着は緩い馬場が影響したようだ。その前の3走は58キロ。それなりに敗因はある。今回は京王杯SCと同じ芝1400mで斤量は57キロ。もう言い訳はできない。

マルカフェニックスは昨年の勝ち馬。今年は不振が続いていたが、前走スワンSで中団からメンバー最速タイの33.4秒で伸びて0.1秒差の3着に入った。前残りの展開で58キロを背負って外から差してきたことは評価できる。芝1400mは[1−0−3−1]で阪急杯で降着した以外は3着以内を確保。今回は角田騎手に乗り替わる。京成杯AHの勝ち馬ザレマ、京阪杯の勝ち馬プレミアムボックス、オーシャンSの勝ち馬アーバニティ、スワンS4着のショウナンカザン、阪神芝1400m巧者のタマモナイスプレイなど伏兵は多い。

3歳馬は芝1400m[2−1−4−0]のエイシンタイガー、スワンS2着のアーリーロブスト、ラジオNIKKEI賞の勝ち馬ストロングガルーダ、朝日杯FS&京王杯2歳S2着馬フィフスペトル、フィリーズレビューの勝ち馬ワンカラットが出走予定。ワンカラットはフィリーズレビュー2着のアイアムカミノマゴがオーロCで古馬を相手に好タイムで勝っている。実力的に抜けた馬は不在でもう1回やったら違う結果になりそうなメンバーでかなり混戦模様。1200mを走った後にもう1F踏ん張る底力が要求される点を考慮したい。

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