ラジオNIKKEI杯2歳S
レース展望

翌年のクラシックを占う上で重要なレース。昨年連対したロジユニヴァースとリーチザクラウンはダービーでワンツーを決めた。過去10年で1番人気は[1−4−3−2]で5連対。単勝1倍台前半の断然人気馬は[0−1−2−2]で1連対と不振。1番人気で勝ったのはフサイチホウオーしかいない。2番人気は[6−1−1−2]で1番人気より堅実。3番人気は[0−2−3−5]で2、3着が多い。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内。最近6年は全て4番人気以内の決着。馬連は10倍台までが7回と堅く収まることが多い。

連対馬20頭のうち18頭が前走連対。残る2頭は朝日杯FS7、13着から巻き返したが、重賞連対経験があった。昨年から朝日杯FSが1週スライドしたため、今年も朝日杯FS組の出走はない。基本的に前走連対した馬を重視したい。前走京都2歳Sした馬は2番人気以内に支持されれば[2−2−0−1]で連対率80%。このタイプがいれば注目できる。ノーザンファーム、社台ファーム生産馬は3番人気以内に支持されれば[3−4−1−3]、[2−1−1−2]と堅実。ノーザンファーム、社台ファーム生産の人気馬に注目。

ヴィクトワールピサは新馬戦でローズキングダムに負けたが、1枠1番と大外8枠11番で通ったコースの差があった。パドックとレースを見てローズキングダムは皐月賞馬、ヴィクトワールピサはダービー馬という直感があったが、まずはローズキングダムが朝日杯FSを制した。ヴィクトワールピサはその後、未勝利、京都2歳Sを楽勝したが、全3走は全て5F62秒を超えるスローペース。流れが速くなったときに未知な部分があるが、クリアできるか。半兄にアサクサデンエンがいる良血馬。ヴィクトワールとはフランス語で「勝利の山」。

コスモファントムは初芝の野路菊Sでリルダヴァルに0.4秒差の2着。萩Sでは2番手から抜け出して0.5秒差で快勝。テイラーバートン、エイシンフラッシュを寄せ付けなかった。先行力があり、追ってしぶとい脚を使えるタイプ。ヴィクトワールピサにマークされて切れ負けする展開にならなければ。サクラエルドールは新馬、百日草特別を連勝。2戦ともスローペースで上がり3Fはメンバー最速だった。ただし流れを考えると上がりタイムは早くはない。まだ馬体の完成度は低いが、追って味のあるタイプ。2勝馬の意地を見せるか。

ヒルノダムールは新馬戦はアリゼオに差されたが、直線で抜け出してから遊んだこともある。未勝利戦は好位から抜け出して3馬身差で楽勝。レースのラスト3Fは12.1−11.9−11.6秒で尻上がり。最後はまだ余裕があった。まだフワフワと走っているが、能力はありそう。ダノンシャンティは新馬戦を3番手からメンバー2位の34.1秒で差し切り勝ち。レースのラスト3Fは12.3−11.0−10.9秒で尻上がり。松田国厩舎はトーセンファントムが故障、馬主のダノックスはダノンパッションが屈腱炎。勝負モードか。

アドマイヤの近藤氏は2頭出し。アドマイヤプリンスは前に行くタイプでアドマイヤテンクウは差しタイプ。ブエナビスタを降ろされた安藤勝騎手とアンライバルドを降ろされた岩田騎手がどんな作戦でくるか。メイショウホンマルは札幌芝1800mの新馬戦を差し切り勝ち。レースのラスト3Fは12.4−12.2−11.6秒で尻上がり。京都2歳Sは2着に終わったが、休み明けで馬体が12キロ増えていた。全姉に2冠牝馬カワカミプリンセス。9年連続重賞勝ちのあるメイショウの松本氏は今年の重賞[0−0−3−]で未勝利。

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