フェアリーS
レース展望
08年に一度廃止されたが、昨年から牝馬限定のマイルG3として復活。12月から1月に移動した。距離が変更された昨年はジェルミナル(1人気)、アイアムネオ(4人気)、グッデーコパ(10人気)で決着し、馬連は19.6倍、3連単は1329.8倍と荒れた。2着のアイアムネオは中山芝1600mの新馬戦を3馬身差で圧勝したきた馬。能力、適性があれば、キャリアは問われない。中山芝1600mはスタートしてすぐに2コーナーがあるため、コースロスが大きい外枠は不利。暮れの朝日杯FSでも8枠は不振が続いている。
昨年は阪神JFで2番人気に支持されたジェルミナルが勝ったが、今年は阪神JFに出走した馬はいない。重賞に出走経験のある馬は2頭いるが、どちらも2桁着順。オープン特別に出走した馬は3頭いるが、勝った馬はおらず、テイラーバートンの萩S2着が最高。2勝馬はテイラーバートンとカホマックスの2頭のみ。一見、昨年よりメンバーのレベルは低そうだが、素質の高い馬がいるため、それらの馬が力を出し切るとレベルの高いレースになりそう。桜花賞、オークスに繋がるレースになる可能性があるため、パドック&レースに注目。
テイラーバートンは新馬戦を逃げて5馬身差で圧勝。オープンの萩Sは逃げてコスモファントム(次走ラジオNIKKEI杯2着)に差されて0.4秒差の2着。前走の500万条件は好位から抜け出す競馬でダノンスパシーバ、ピサノユリシーズを完封し2勝目を挙げた。角居厩舎の管理馬でタスカータソルテの半妹。前につけてしぶとい脚を使えるため、トリッキーな中山はむしろ歓迎か。1勝馬が相手なら大きく崩れることはなさそうだ。ただし現時点では末脚がそれほど切れないため、切れる脚を使える馬に差される可能性がある。
アプリコットフィズは新馬戦を2番手から抜け出して4馬身差で圧勝。430キロと小柄な馬だが、直線では躍動感があり、インパクトのある勝ち方だった。母はマンハッタンカフェの全妹マンハッタンフィズ。バネを持った馬でG1を狙えそうな雰囲気がある。小島太厩舎は05年にストーミーカフェが共同通信杯を勝って以降、重賞では[0−1−6−83]で現在90連敗中。管理したマンハッタンカフェの近親で重賞不振から脱却できるか。蛯名騎手は阪神JFをアパパネで勝っているが、結果次第で贅沢な悩みが増えるかもしれない。
アドマイヤテンバは新馬戦はドレスアフェアーに差されて2着だったが、続く未勝利戦をきっちり勝ってきた。母がアドバイヤグルーヴという良血馬。まだ素質だけで走っているが、安藤勝騎手が腕で持ってくるか。ディアアレトゥーサは東京の新馬戦をメンバー2位の34.7秒で差し切り勝ち。ナカヤマフェスタの半妹で素質はありそう。鞍上は昨年武豊騎手からリーディングを奪った内田博騎手。ロジフェローズは東京の新馬戦を差し切り勝ち。母スイートフェローズはツルマルツヨシの全姉。ロジの久保田氏と横山典騎手のコンビ。
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