京成杯
レース展望

過去10年で1番人気は[4−2−1−3]で6連対。最近5年は[3−2−0−0]と堅実。2番人気は[4−2−0−4]で6連対、3番人気は[2−1−1−6]で3連対。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内。人気馬が堅実で馬連は8回が10倍台までに収まっているが、08年は12番人気のベンチャーナインが2着に入り波乱になった。東西別では関東馬[4−5−6−71]で連対率11%に対し、関西馬[7−4−4−24]で連対率28%。関西馬は4番人気以内なら[7−4−2−8]で連対率52%。逆に5番人気以下は[0−0−2−16]で3着止まり。芝2000mの経験がある4番人気以内の関西馬に注目したい。

エイシンフラッシュはエリカ賞の勝ち馬で芝2000mは2戦2勝。未勝利戦ではラスト3F尻上がりラップでレッドスパークルに競り勝ち、エリカ賞ではブルーミングアレーとの一騎打ちを制した。今回は2勝馬は2頭いるが、芝で2勝を挙げている馬はエイシンフラッシュしかいない。前走のパドックでは、きさらぎ賞に出走したときのスマイルジャック(ダービー2着)のような雰囲気があった。過去10年でエリカ賞の勝ち馬は[2−0−1−0]でデータ面からも強調できる。今回は内田博騎手が骨折したため、横山典騎手に乗り替わる。

レッドスパークルは前走東スポ杯2歳S3着。後方からメンバー2位の33.6秒で上がってローズキングダムに0.3秒差まで追い上げた。東スポ杯2歳Sでは追い込む競馬をしたが、京都芝2000mでは好位から抜け出して1、2着があり、中山コースをこなす下地はありそう。未勝利戦を勝ったときのレースのラスト2Fは12.4−11.7秒で最後にガツンと伸びたところが好印象。勝ち上がるのに5戦を要したが能力はある。母クリスタルコーラルは中山芝重賞3勝のキストゥヘヴンの半姉。今回は藤田騎手に乗り替わる予定。

アドマイヤテンクウは前走ラジオNIKKEI杯2歳S5着。出遅れて後方を進み、直線で内を突いてメンバー最速の34.1秒で上がって0.2秒差まで追い上げた。直線では狭いところに入って追いにくい面があった。デビューから2戦、札幌では3、8着に終わったが、使いながら馬体が絞れたこと、距離が延びたことで変わり身を見せた。520キロを超える大型馬でまだズブさがあるが、バテずにいい脚を長く使えるタイプ。これまでスローペースしか経験していないが、流れた方が持ち味を生かせるかもしれない。鞍上は安藤勝騎手。

中山芝1600mで派手な追い込みを決めたアースステップ、東京芝2000mの未勝利戦をレコード勝ちしたフーガフューグ、中山芝2000m巧者の松岡騎手が騎乗するブルーグラス、芝もダートもこなすフラガラッハなど伏兵も多い。トーセンマリーンは新馬戦の勝ちっぷりが良かった。休み明けは不利だが、賢そうな馬で相手なりに走りそうなタイプ。トーセンの島川氏は高額馬を多く所有しているが、トーセンマリーンはセレクトセールで945万円で取り引きされた馬。朝日杯FSで故障したトーセンファントムは引退した。

★展望には「これだけは知っておきたい基本事項」を掲載しています。展望、回顧で書いたことでもその後の検討で考えが変わる場合があります。狙い馬の相馬眼的評価、本質&死角などの詳細は「有力馬診断」、馬場傾向、穴馬などを含めた最終決断は「相馬眼予想」でお届けしています。なお携帯版HPはPCからもご覧いただけます。

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