AJCC
レース展望

過去10年で1番人気は[2−1−0−7]で3連対。単勝1倍台は[2−0−0−0]に対し、単勝2倍以上は[0−1−0−7]で1連対のみ。断然人気にならない馬は不振。2番人気は[4−2−1−3]で6連対、3番人気は[1−4−0−5]で5連対。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内。10年のうち5年が3番人気以内の堅い決着。10番人気以下は[0−0−0−35]で全く出番がない。馬連は10倍以下が4回、10倍台が4回と堅く収まることが多い。別定G2で重賞実績のある実力馬が強く波乱は少ない。

4歳[2−4−1−15]、5歳[3−3−2−15]、6歳[2−1−4−28]、7歳[3−1−2−22]、8歳以上[0−1−1−15]で4、5歳馬が各6連対と目立つ。東西別では関東馬[8−7−7−68]で連対率17%、関西馬[2−3−3−27]で連対率14%。関西馬は06年にシルクフェイマスが勝ってから[0−0−1−12]で3着が1回あるのみ。最近は人気で不振に終わるケースが目立つ。中山芝2200m重賞は同コースの重賞で好走したことのある馬が再度好走することが多い。コース実績馬に要注意。

マイネルキッツは昨年の天皇賞(春)の勝ち馬。秋は不振に終わったが、京都大賞典は休み明け、ジャパンCは後方から追い込む競馬、有馬記念は松岡騎手が騎乗停止で三浦騎手が騎乗と敗因はある。有馬記念は1.2秒差をつけられたが、最後までしぶとく伸びていた。中山芝2200mではオールカマー4着、AJCC4着。最近は前半行けないこと、距離2200m、斤量59キロは気になるが、メンバーは楽になっている。この後は日経賞から天皇賞(春)の連覇を目指す予定。目標は先だが、松岡騎手の立ち回り次第で馬券圏内がある。

キャプテントゥーレは一昨年の皐月賞馬。前走マイルCSで4着に入ったが、有馬記念を除外され、そのまま長い距離に使ってきた。芝2000mの皐月賞と朝日CCを勝っているが、2200m以上を使うのは今回が初めて。皐月賞と朝日CCは前半5F61.4秒、61.0秒のスローペースだった。その点で緩い流れならこなせそうだが、速い流れで消耗戦になったときにどうなのかといった感はある。スローペースの天皇賞(秋)は惨敗したが、中山なら極端に上がりが早くなることはない。今回はテン乗りのルメール騎手が騎乗する。

トウショウシロッコは重賞で[0−4−3−14]の実績がある。中山芝2200mはセントライト記念2着、オールカマー3着、AJCC3着、オールカマー4着がある得意コース。昨年のオールカマーは4着に終わったが、1〜3着はマツリダゴッホ、ドリームジャーニー、シンゲンで今回よりメンバーのレベルが高かった。前走の中山金杯は後方からメンバー3位タイの35.1秒で伸びて2着。中山芝2000〜2200mのG2以下、良&稍重では[1−3−3−1]で複勝率87.5%。今回もリスクは馬体増と差す競馬か。

ネヴァブションは昨年の勝ち馬。元々叩き良化タイプで今回が叩き3戦目。昨年より1キロ重い58キロを背負うが、昨年のように内をロスなく回れば一変しても不思議ない。鞍上は今年リーディングトップの横山典騎手。デルフォイは中山金杯でタイム差なしの4着。いきなり古馬重賞に目処を立てた。京都新聞杯2着馬で距離延長は歓迎。シックスセンスの半弟。そろそろ素質が開花するか。アドマイヤコマンドは左前浅屈腱炎を克服して復帰に漕ぎ着けた。デビュー3戦目に青葉賞を制した馬。まずは最終調教の動き、気配に注目したい。

★展望には「これだけは知っておきたい基本事項」を掲載しています。展望、回顧で書いたことでもその後の検討で考えが変わる場合があります。狙い馬の相馬眼的評価、本質&死角などの詳細は「有力馬診断」、馬場傾向、穴馬などを含めた最終決断は「相馬眼予想」でお届けしています。なお携帯版HPはPCからもご覧いただけます。
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