東京新聞杯
レース回顧

レッドスパーダは1枠スタートから2番手を進み、直線で最後にひと伸びして抜け出しレースを制した。内枠スタートから前に行った馬が上位を独占。勝ちタイム1分32秒1は優秀でレースのレベルは高い。レッドスパーダは2番手から抜け出すほぼ完璧な内容。上がりの競馬で切れ負けせずに後続を引き離したことは今後に繋がりそうだ。中1週でも馬体、気配はキープできており、パドックでは落ち着いて周回していた。2戦連続レベルの高い走りで勝ったことでG1で通用する可能性が出てきた。藤沢和厩舎は安田記念をレッドスパーダ、ヴィクトリアMをラドラーダで狙うことになりそうだ。次走はフェブラリーSに向かう予定。ダートはこなしそうだが、初ダートというのがどうだろう。

トライアンフマーチはスタートを決めて好位につけ、直線でエーシンフォワードとの競り合いをハナ差で制して2着を確保。キャピタルSは後方から追い込んで勝ったが、今回は好位からの競馬で崩れなかったことは評価できる。母は桜花賞馬キョウエイマーチ。やはりマイルが合うのだろう。今回のような競馬ができれば、今後も安定して走りそうだ。レッドスパーダより切れる脚があるため、もっと流れが速くなってレースが決め手勝負に傾くと有利になる。これから馬体に実が入って本格化すれば、安田記念でも楽しめそうだ。

エーシンフォワードは1枠スタートから内の好位を進み、直線でしぶとく伸びて3着。直線でごちゃついて少し脚を余した。地力タイプで上がり勝負は得意ではないが、メンバー2位タイの33.4秒で上がって1分32秒3で走ったようにここにきて着実に力をつけている。パドックでは馬体、気配とも地味だったが、元々こういうタイプで割り引く必要はない。今の調子をキープできれば、重賞制覇のチャンスは近い。

マイネルファルケは逃げて直線でしぶとく粘ったが0.5秒差の4着。芝1600mで逃げたときは[4−1−0−0]だったが、今回初めて連対を外した。上位3頭が強かったが、1分32秒6で走り、自分の力は出している。直線の長い東京でもやれるが、脚質的には中山の方が合っている。実際、中山芝1600mは[2−2−0−0]で連対を外していない。ダービー卿CTに出走してきたら要注意。

アブソリュートは出遅れて道中は中団の後ろを進み、直線で伸び切れず6着。33.6秒で上がったが、前に行った馬の上がりはもっと早かった。初めて1分32秒台で走ったが、勝ち馬には0.6秒差をつけられた。久々が影響したぶんもあるが、地力負けの感もある。ひと息入れて立て直したことで馬体が戻ってパドック気配は良くなっていた。本番の安田記念に向けてもっとパフォーマンスを引き上げたい。

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