共同通信杯
レース展望
ジャングルポケット、アドマイヤムーンなどの大物を出している出世レース。今年もクラシックを占う上で重要なレースになりそうだ。過去10年で1番人気は[5−2−0−3]で7連対。前走重賞で連対した馬は[4−1−0−1]で連対率83.3%。2番人気は[1−1−1−7]、3番人気は[1−1−2−6]で各2連対だが、連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内で上位人気馬が堅実。10番人気以下の連対はない。馬連は10倍台までが7回と堅く収まることが多いが、メンバーのレベルが低いと荒れる。
連対馬20頭のうち14頭が前走連対。前走3着以下に敗れた6頭は前走重賞またはオープン特別で5着以内を確保していた。前走6着以下は[0−0−0−30]で巻き返した馬はいない。東京芝1800mで行われた9年の連対馬18頭のうち14頭に前2走で重賞4着以内またはオープン3着以内があった。東京芝1800mは紛れが少なく実力馬に有利なコース。重賞、オープンでの実績を重視したい。前走新馬戦は[0−0−0−7]、未勝利戦は[0−0−1−8]で3着が1回のみ。初勝利直後では通用しにくい。
アリゼオは新馬戦、ホープフルSを連勝。新馬戦は前半5F63.8秒のスローペースで後方と最悪の位置取りだったが、直線で大外に持ち出すとメンバー最速の34.2秒で先に抜け出したヒルノダムールを差し切った。インパクトのある勝ち方だった。ルメール騎手に乗り替わったホープフルSは先行して4コーナー先頭から押し切り、力の違いを見せつけた。鋭い決め手があり、前に行ってもしぶとい脚を使える。この自在性は大きな武器になる。重賞でメンバーは強くなるが、ここでも力の違いを見せつける可能性がある。
ダノンシャンティは新馬戦を尻上がりラップで勝ち、ラジオNIKKEI杯は中団からしぶとく伸びて3着。4着ヒルノダムール、5着アドマイヤテンクウに先着した。ソエのため、松田国厩舎としては仕上げていないが、これから力をつけて行きそうな馬。今回は吉田豊騎手に乗り替わるが、広い東京でどんなパフォーマンスを見せるか。ハンソデバンドは[2−2−0−0]で未勝利戦、ジュニアCを連勝。ジュニアCは少しメンバーに恵まれたか。好位からしぶとい脚を使え、相手なりに走るタイプ。重賞で力が足りれば。
ダイワアセットは東京芝1800mで新馬戦1着、東京スポ杯2歳S5着がある。葉牡丹賞は先行して差され、寒竹賞は差して届かず、もどかしい競馬が続いているが、東京芝1800mに替わるのは良さそう。タイセイレジェンドは未勝利戦でヤングアットハート、レッドスパークルに勝っている。久々でどこまで仕上げてくるか。ロジスプリングは新馬戦を尻上がりラップで快勝。久米田氏の現3歳世代は新馬戦[4−1−0−1]、3番人気以内[4−0−0−0]と大活躍だった。穴になるかどうかは別としてキャリア1戦でどこまでやれるか。
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