ダイヤモンドS
レース展望

長距離ハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2−0−2−6]で2連対。ハンデ56キロ以下は[0−0−1−4]に対し、57キロ以上は[2−0−1−2]。56キロ以下の1番人気は危険。2番人気は[2−1−1−6]、3番人気は[2−1−1−6]で各3連対。6〜9番人気が6連対、10番人気以下が4連対とハンデ戦らしく人気薄が半数を占める。馬連10倍以下は1回しかなく、50倍台が1回、万馬券が4回と荒れている。最近5年の3連単は5076倍、626倍、1020倍、1740倍、3074倍と大荒れ。

トップハンデは[2−1−2−8]で3連対のみ。3番人気以内なら[2−0−1−3]だが、4番人気以下は[0−1−1−5]で1連対のみ。人気にならない馬は不振。波乱の主役は11連対の50〜53キロ。連対した11頭のうち8頭が6番人気以下の人気薄。穴で軽ハンデ馬の激走に注意。東西別では関東[2−7−3−62]で9連対、関西[8−3−7−43]で11連対。関東馬は2着が多く、関西馬は1着が多い。06年以降は3、1、1、2番人気の関西馬が連勝中。3連単の1着には人気の関西馬をマークしたい。

フォゲッタブルは昨年夏から急激に力をつけ、菊花賞2着、ステイヤーズS1着、有馬記念4着。母は名牝エアグルーヴ。父ダンスインザダークからスタミナを受け継いでおり、まだ長丁場では崩れていない。菊花賞は前半5F59.9秒、ステイヤーズSは前半5F65.9秒。折り合いがつき、スタミナがあるため、流れに左右されにくい。東京コースは初めてになるが、得意の長丁場なら問題ないか。武豊騎手は昨年8月以降の重賞では[1−8−4−19]で勝率3.1%、単勝回収率5%。ここまで勝てない理由は何か。

ジャガーメイルは重賞[0−2−1−4]で5着以内を確保。勝ち切れないレースが続いているが、G3なら実力上位。長丁場では天皇賞(春)で0.4秒差の5着がある。東京芝は[3−2−0−1]でG2で2着が2回ある。勝ち切れない馬をルメール騎手がどう持ってくるか。ヒカルカザブエは阪神大賞典でアサクサキングスにハナ差の2着がある。2走前のAR共和国杯は後方からメンバー最速の33.5秒で上がって3着。前走の中山金杯は直線で前が壁になって脚を余している。横山典騎手は5週連続重賞制覇が懸かる。

モンテクリスエスは昨年の勝ち馬。寒くなると調子を上げるタイプで12、1、2月は[2−5−1−0]で複勝率100%。今年もステイヤーズS3着、万葉S2着と調子を上げてきた。昨年よりメンバーは揃ったが、スタミナが問われる展開なら出番がありそう。鞍上は昨年と同じ北村宏騎手。トウカイトリックは芝3000m以上で[3−3−3−8]の実績がある。休み明けのAR共和国杯は6着に終わったが、ステイヤーズS4着、万葉S1着と調子を上げてきた。ハンデ57.5キロは楽ではないが、相手なりに走るタイプ。

過去10年で前走1000万条件は[1−0−2−16]、1600万条件は[2−8−1−27]。前走1000万、1600万条件でも通用している。今年のメンバーで前走1000万条件を勝った馬はコパノジングー、ベルウッドローツェ(2連勝)、1600万条件を勝った馬はメインストリーム(2連勝)。ベルウッドローツェは切れる脚はないが、スタミナとしぶとさがある。メインストリームは東京芝2400m[2−2−0−1]の実績がある。2頭ともスタミナはあるが、穴をあけるには何かアドバンテージが欲しい。

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