クイーンC
レース展望

過去10年で1番人気は[5−1−0−4]で6連対。年明けに出走があり、前走5着以内に好走している馬なら[4−0−0−0]で勝率100%。昨年4着に敗れたミクロコスモスは年明けに出走がなく2ヶ月ぶりの出走だった。2番人気は[1−2−2−5]、3番人気は[1−2−0−7]で各3連対。過去10年のうち9年で1、2番人気のどちらかが連対している。6番人気以下の人気薄は7連対。人気馬と人気薄で決着することが多い。馬連は90倍台が1回、万馬券が3回と荒れている。軸を決めたら人気薄まで手広く流したい。

連対馬20頭のうち17頭が前走5着以内。前走6着以下は[1−2−4−36]で連対した3頭は前2走とも重賞またはオープン特別に出走していた。前走条件戦で6着以下に敗れた馬では厳しい。最近4年の連対馬8頭のうち7頭は2勝以上で1勝馬は1頭のみ。2勝以上を挙げている馬を重視したい。東西別では関東馬[7−7−7−83]、関西馬[3−3−2−42]。1番人気の関西馬は[3−0−0−1]で勝率75%と高いが、2〜5番人気は[0−0−2−12]で3着が1回あるのみ。中途半端に人気になる関西馬は不振。

アプリコットフィズは東京芝1600mの新馬戦を4馬身差で圧勝。インパクトのある勝ち方だった。フェアリーSはカホマックスが大逃げする展開で早めに動いて直線で抜け出しかけたが、最後にコスモネモシンに差されてクビ差の2着。人気で自分から動けざるを得ない立場だったことが応えた印象。最後は逆手前で走っていた。中山から東京芝1600mに替わるのはプラス。小柄な馬で荒れ馬場が少し気になるが、好位から切れる脚を使えるのは魅力。小島太厩舎は05年3月以降、重賞では[0−2−6−83]で現在91連敗中。

テイラーバートンは[2−1−1−0]と堅実。前走のフェアリーSは中団からメンバー3位タイの35.7秒で伸びて3着。上がりの掛かる展開は良かったが、大外枠スタートから外を通ったことが応えた。それでも不利な大外枠で差す競馬をして崩れなかったことは評価できる。馬体の造りは目立つが、それほど切れる脚がないため、東京では切れ負けの懸念がある。ただし前走差す競馬で最後までしぶとく伸びていたし、東京は馬場が荒れているため、切れより地力勝負になる可能性もある。角居厩舎の管理馬で全兄タスカータソルテ。

ギンザボナンザは牡馬を相手に未勝利、ひいらぎ賞を連勝。東京芝1600mの未勝利戦は中団からメンバー最速の34.1秒で上がって2馬身差で楽勝。レースのラスト3Fは11.9−11.6−11.2秒で尻上がり。直線では狭くなるシーンがあったが、エンジンが掛かると鋭く伸びて差し切り、最後はまだ余裕があった。ひいらぎ賞は好位から抜け出して2馬身差で楽勝。2着のイイデサンドラは次走菜の花賞でブルーミングアレーに勝っている。母の母はオークス馬アドラーブル。重賞でメンバーが強くなるため、試金石の一戦。

菜の花賞組は1着イイデサンドラは出走可能も2着ブルーミングアレー、3着ダンシングマオは抽選対象。イイデサンドラは[2−2−0−1]で相手なりに走るタイプ。ブルーミングアレーはエリカ賞でエイシンフラッシュと接戦した実績から能力は高い。東京芝1600mもこなせる。鞍上はデムーロ騎手。ダンシングマオは前走初芝で3着なら上々。オリンピックの時期にタイムリーな名前。ディオーサはひいらぎ賞を1番人気で7着に敗れたが、新馬戦を楽勝した東京芝1600mに替わるのはプラス。相馬眼的に評価できる馬を狙う。

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