フェブラリーS
レース展望

ダートマイル王決定戦。過去10年で1番人気は[6−0−1−3]。単勝3.5倍以内は[6−0−1−0]に対し、単勝3.6倍以上は[0−0−0−3]で連対なし。前走好走しているダートG1馬は堅実。2番人気は[0−4−1−5]、3番人気は[1−3−1−5]で各4連対。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内で上位人気馬が堅実。過去10年1〜3番人気のいずれかが必ず連対しており、馬連は7回が10倍台までに収まっている。最近2年は08年1−7番人気で28倍、昨年6−3番人気で47倍とやや波乱傾向。

連対馬20頭のうち19頭が前走5着以内。例外は03年のサイレントディールで前走東京大賞典7着。前走は東京大賞典を除き5着以内が目安になる。最近5年の連対馬10頭のうち8頭はダートG1馬。残る2頭はダート重賞2戦2勝のメイショウボーラーと米G2勝ちのあるカジノドライヴで2頭とも4歳馬。ダートG1馬と4歳上がり馬を重視したい。東西別では関東馬[0−1−4−31]、関西馬[10−8−6−84]で関西馬が断然。関東馬の連対は昨年2着のカジノドライヴのみ。ダートG1実績のある関西馬を重視。

今年のメンバーでダートG1勝ちのある馬はエスポワールシチー(かしわ記念、南部杯、JCダート)、サクセスブロッケン(フェブラリーS、東京大賞典、JDD)、スーニ(JBCスプリント、全日本2歳優駿)、テスタマッタ(JDD)の4頭。中央のダートG1馬はエスポワールシチーとサクセスブロッケンしかいない。エスポワールシチーは昨年のJCダートで4着サクセスブロッケンに0.8秒差をつけて勝っており、2、3着馬の出走はない。今年は芝路線から初ダートの馬が4頭出走してきたのは、そうした背景もあるのだろう。

エスポワールシチーはダート[8−1−0−1]で現在ダートG1を3連勝中。昨年のJCダートは前半5F60.7秒で逃げて直線で後続を引き離し、2着に3馬身半差をつけて圧勝した。以前とは筋肉の付き方が違う馬体で前脚の可動域が大きいフットワークからも完全本格化が窺えた。昨年のフェブラリーSは4着に終わったが、当時の馬場状態を考えると前半3F35.1秒は速くなく、上がりの競馬で切れ負けしたもの。速いペースで飛ばさなかったのは、佐藤哲騎手がまだ強気に攻められない何かを感じていたからなののだろう。

今は馬体がパワーアップし、最大パフォーマンスも昨年とは違う。スピードの違いで逃げることが多いが、好位に控えて差す競馬もできる。今年はローレルゲレイロ、リーチザクラン、ケイアイテンジン、レッドスパーダなど前に行く馬が揃ったため、これらの馬が同盟関係を築かなかった場合、厳しい展開になる可能性があるが、スピードの絶対値が高く底力のあるエスポワールシチーは簡単には止まらないのではないか。スピードのある芝馬の参戦によってスピードと底力の問われるレースになりそう。勝ってドバイWCに行けるか。

サクセスブロッケンは昨年の勝ち馬。3番手追走から直線でカジノドライヴとの叩き合いをクビ差で制した。東京大賞典3着、川崎記念3着と善戦止まりが続いていた馬が、東京ダ1600m(稍重)の高速決着で走りが一変。地方の重いダートもこなすが、軽いダートの方が適性が高いようだ。昨秋は南部杯2着、武蔵野S10着、JCダート4着に終わったが、東京大賞典ではヴァーミリアンを差し切っている。昨秋はエスポワールシチーに完敗だったが、3戦2勝の得意コースで巻き返せるか。鞍上は骨折から復帰する内田博騎手。

前走根岸Sで掲示板を確保した馬は、1着グロリアスノア、3着オーロマイスター、4着スーニ。グロリアスノアは中団からメンバー2位タイの35.5秒で差し切り勝ち。故障による放牧明けで人気はなかったが、ユニコーンSでシルクメビウスの2着、エニフSでランザローテに勝った馬。時計が掛かる馬場も良かったか。東京ダ1600mは[2−1−0−0]。小林慎騎手はG1初騎乗。オーロマイスターは初ダートの東京ダ1600mを1分35秒5(稍重)で圧勝がある。スーニは同斤になるのは有利。時計の掛かる馬場が理想か。

芝路線からはローレルゲレイロ(スプリントG1−2勝)、スーパーホーネット(マイルCS2着2回)、リーチザクラウン(ダービー2着)、レッドスパーダ(NHKマイルC2着)、ザレマ(京成杯AH1着)が出走する。ザレマはダートで1戦して11着があるが、その他の4頭は今回が初ダート。G1昇格後のフェブラリーSで初ダートで好走した馬は、01年のトゥザヴィクトリー(次走ドバイWC2着)しかいない。00年には初ダートで1番人気に支持されたキングヘイローが13着(次走高松宮記念1着)に惨敗している。

ローレルゲレイロは父がキングヘイロー。父の無念を果たせるか。スーパーホーネットは休み明け[3−0−0−4]だが、8ヶ月ぶりの実戦でどこまで仕上げてくるか。リーチザクラウンは掛かって自滅するパターンが続いているが、1800mまでなら[3−1−0−0]。距離短縮はプラスに働きそうだが、初ダートがどう出るか。レッドスパーダはここにきて急激に力をつけてきた。父タイキシャトル、母の父ストームキャットは05年の勝ち馬メイショウボーラーと同じ。藤沢和厩舎のカジノドライヴは昨年惜しい2着だった。

ザレマは根性でどこまで踏ん張るか。芝路線組は今の東京ダ1600mの適性と展開がカギになる。昨年のJCダートでシルクメビウスが2着、ゴールデンチケットが3着に入ったように現4歳世代のダート馬はレベルが高い。テスタマッタはJDDでシルクメビウス、ゴールデンチケット、グロリアスノア(根岸S1着)、ワンダーアキュート(武蔵野S1着)、スーニ(JBCスプリント1着)に勝っている。前走の川崎記念はノドの手術明けでヴァーミリアンに0.4秒差の3着。馬主の吉田和美氏は前に行くスーニと2頭出し。

★重賞レース回顧
10年根岸S
09年JCダート
09年フェブラリーS

★先週の予想結果
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万馬券娘MR

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