アーリントンC
レース展望

3歳マイル重賞。07年から外回りコースになった。過去10年で1番人気は[5−1−0−4]で6連対。重賞で連対のある馬は[3−1−0−0]に対し、連対がない馬は[2−0−0−4]。最近2年は重賞経験のないポルトフィーノ、アイアンルックが8、4着に敗れている。2番人気は[1−0−1−8]1連対、3番人気は[1−1−3−5]で2連対のみ。馬連は10倍台までが6回と堅く収まることが多いが、08年は5−9番人気で216倍、昨年は6−12番人気で176倍と荒れた。最近は波乱傾向が強まっている。

連対馬20頭のうち13頭が前走3着以内。前走が重賞なら着順不問だが、4着以下から巻き返した7頭のうち4頭に重賞3着以内の実績があった。前走4着以下はこれが目安になる。前走500万下は勝っていることが条件。連対馬20頭のうち16頭が4コーナー5番手以内。開幕週で馬場がいいため、4コーナーで前を射程圏に入られないと厳しい。4コーナー10番手以下は[0−0−1−39]。直線一気は決まりにくい。3、4コーナーが長いため、馬場の内側がいいと最初から内を通れる内枠が有利。内枠を重視したい。

ザタイキは芝1600mの新馬、500万条件を連勝。前走は好位からメンバー最速の34.0秒で先に抜け出したマックスバローズを差し切り、0.2秒差をつけた。重賞でもやれそうなレースぶりだった。アグネスタキオン産駒らしい末脚がある。終い一辺倒ではないため、開幕週の馬場もこなせるのではないか。母フローラルレディは3冠牝馬スティルインラブの半姉。ザタイキとは「これこそ大樹」という意味。馬主の大樹ファームは04年クリスタルCのタイキバカラから重賞を勝っていない。6年ぶりの重賞制覇なるか。

朝日杯FSからは5着ニシノメイゲツ、7着キョウエイアシュラ、8着ヒットジャポットが出走予定。ニシノメイゲツは芝1600mの新馬、芙蓉Sを連勝。朝日杯FSは中団より後ろから伸びた馬の中では最先着。差しタイプのため、開幕週の馬場がどう出るか。色気を出して前に行ったときに終いが甘くならなければ。キョウエイアシュラは京王杯6着、朝日杯7着、シンザン記念10着と着順を落としているが、いずれもまともな競馬ができておらず、力を出していない。今回は福永騎手に乗り替わる。開幕週の馬場と距離がカギ。

ヒットジャポットは阪神芝&武豊騎手で2戦2勝と条件が好転する。前に行け、差す競馬もできるタイプ。開幕週の馬場で武豊騎手がどう乗るか。芝2勝馬はコスモセンサー、ダート2勝馬はノボクン、ペガサスヒルズ、ペガサスヒルズ、マカニビスティーが出走予定。抽選組では京成杯4着のフラガラッハ、ザタイキが勝った500万条件で0.4秒差3着のメイショウウズシオあたりか。マカニビスティーはダートの未勝利戦と500万条件を圧勝。前走は出遅れて大外を回るロスがあった。矢作厩舎はキョウエイアシュラと2頭出し。

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