中山記念
レース展望

過去10年で1番人気は[3−1−2−4]で4連対。1、2枠に入った馬は[3−1−0−1]に対し、それ以外は[0−0−2−3]で3着止まり。内枠に入った馬は堅実。2番人気は[2−1−2−5]、3番人気は[0−3−1−6]で各3連対。連対馬20頭のうち15頭が5番人気以内。連対は7番人気までで10番人気以下は[0−0−0−46]で全く出番がない。馬連は10倍台までが6回と堅く収まることが多く、万馬券決着はない。最近は6、7番人気が連対して中穴決着になるケースが目立つ。

連対馬20頭のうち17頭に芝1800mで勝ち星があり、そのうち8頭が芝1800mで2勝以上を挙げていた。芝1800mは距離適性が問われる距離。距離実績を重視したい。東西別では関東馬[8−6−4−62]、関西馬[2−4−6−43]で関東馬が優勢。関西馬は不振が続いていたが、最近2年はワンツー決着。ただし4番人気以下の関西馬は[0−1−2−32]で1連対のみ。人気薄関西馬は不振傾向。最近4年の勝ち馬は全て7、8歳の高齢馬。今年も高齢馬の激走に注意。

キングストリートは1000万、1600万条件を連勝。前走は2番手からメンバー2位の33.2秒で上がって2着に3馬身差をつけて圧勝した。レースのラスト3Fは11.4−11.0−11.1秒の高速ラップ。条件戦でこれだけの脚を使える馬はそうはいない。芝1800mは[2−1−0−1]の巧者。オープン入りしたばかりだが、アテにできない馬が揃ったため、人気を集めそうだ。好位から早い上がりでまとめられるため、開幕週の馬場はプラス。G2でメンバーが強くなるため、地力負けしなければ。

アブソリュートは重賞2勝の実力馬。前走の東京新聞杯は出遅れて中団の後ろを進み、直線で伸び切れず6着。33.6秒で上がったが、前に行った馬の上がりはもっと早く追いつけなかった。久々が影響したというより、勝ちタイムが早過ぎたか。それでも立て直したことで馬体が戻り、パドック気配は良くなっていた。芝1800mは[2−1−2−2]。中山より東京向きだが、中山の1600万条件を勝っており、こなせなくはない。開幕週だが、陣営はスタイルを崩さず、差しに徹するようだ。

シャドウゲイトは不振が続いていたが、前走AJCC2着。途中からハナを切って最後までしぶとく粘った。時計の掛かる荒れ馬場だったことも良かったのだろう。芝1800mは[4−1−0−4]、中山芝1800mは[2−1−0−3]で連対率50%。高齢馬が活躍する傾向から注意は必要か。トウショウウェイヴは右回りでは不振が続いていたが、中山金杯では好位からしぶとく伸びて3着に入った。今回は開幕週の中山芝1800mが課題だが、中舘騎手を乗せてきたため、中山金杯のように前に行くのだろう。

小倉大賞典でゲート誤動作で逸走したドリームサンデー、京都金杯の勝ち馬ライブコンサート、福島記念の勝ち馬サニーサンデー、昨年0.1秒差4着のキングストレイルなど伏兵は多士済々。小倉大賞典は前に行くモエレビクトリーは出走取消、ドリームサンデーは逸走し、勝ったのは逃げたオースミスパーク。最後に差し切りそうになったマイネルスターリーはゴール前で斜行し降着。何とも怪しいレースだった。そこで不利を受けたのは、ダンスインザモア。だいぶ昔のことだが、中山芝1800mではスプリングS1着、中山記念3着がある。

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