阪急杯
レース展望

06年に距離が1400mに変更された。過去10年で1番人気は[2−2−1−5]で4連対。G1馬は[2−2−0−0]だが、今回はG1馬はいない。4歳馬は[0−0−0−4]で不振が続いている。2番人気は[2−0−3−5]は2連対だが、3番人気は[3−4−0−3]で7連対と堅実。毎年3番人気以内の1頭が必ず連対しているが、馬連は183倍、68倍、211倍など波乱も多い。極端な人気薄が連対して大波乱になるのが特徴。G1馬でない馬が1番人気に支持されて崩れると荒れる傾向がある。

連対馬20頭のうち11頭にG1で連対があった。G1実績のある馬を重視したい。今年のメンバーでG1連対があるのは、スプリンターズS2着のビービーガルダンと皐月賞2着のトライアンフマーチのみ。この2頭は特に注意を払いたい。7番人気以下で3着以内に入った6頭のうち3頭に芝1200m重賞で連対があった。昨年は休み明けのビービーガルダンが7番人気で勝っている。穴で人気の盲点になった芝1200m重賞実績馬に要注意。最近は前残り傾向があるため、逃げ先行馬を重視したい。

ビービーガルダンは昨年の勝ち馬。2番手から直線で逃げたローレルゲレイロを交わしてそのまま押し切った。開幕週でも重い馬場でレースの上がりが35.4秒と掛かったことも良かったのだろう。その後はキーンランドCを勝ち、スプリンターズSではローレルゲレイロにハナ差の2着。今回のメンバーでは実績的に上位の存在。休み明けは[2−0−1−1]で久々は苦にしないタイプ。今年も時計&上がりの掛かる馬場なら上位争いか。ただし逆に軽い馬場で上がりが早いと危険な面もある。馬場設定に注意したい。

トライアンフマーチは皐月賞2着の後、長い距離で惨敗が続いたが、キャピタルSを1分32秒7の好タイムで快勝。マイルで走りが一変した。母は桜花賞馬キョウエイマーチ。やはり短い距離が合うようだ。前走の東京新聞杯は好位からメンバー2位の33.4秒でまとめて最後はエーシンフォワードとの競り合いを制して2着を確保。好位からの競馬で崩れなかったことは評価できる。今回は距離が1400mになるが、前走の1400m通過が1分20秒台だった。時計、上がりの早い馬場にも対応できるのではないか。

エーシンフォワードは前走東京新聞杯3着。直線でごちゃついて少し脚を余した。上がり勝負は得意ではないが、メンバー2位タイの33.4秒で上がったことは評価できる。芝1400mは[3−0−1−1]の巧者。距離短縮はプラスで阪神も合う。鞍上はテン乗りの岩田騎手。サンカルロは芝1400m[1−1−0−0]で前走阪神カップ2着。富士Sは11着、マイルCSは12着に終わったが、芝1400mのハイペースで走りが一変した。調教で凄い動きをする馬。ここで結果を出すと高松宮記念に向かうプランがあるようだ。

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