中山牝馬S
レース展望
過去10年で1番人気は[3−0−0−7]で3連対のみ。最近3年はアサヒライジングが13着、ニシノマナムスメとザレマが4着に終わっている。1〜4枠は[0−0−0−6]に対し、5〜8枠は[3−0−0−1]で勝率75%。ただし先週は内枠から内をロスなく回った馬が有利だったため、今年はデータが当て嵌まらない可能性がある。2番人気は[0−1−1−8]で1連対、3番人気は[1−2−3−4]で3連対。6〜9番人気が6連対、10番人気以下が3連対と多く、馬連は50倍以上が3回、万馬券が3回と大荒れ。
実力の接近したメンバーによるハンデ戦で紛れの多い内回りコースで行われるのだから荒れて当たり前。なぜJRAは中山牝馬Sをハンデ戦にしているのだろう。その意味をよく考えるとこのレースの本質が見えてくるのではないか。トップハンデは[3−1−2−12]だが、G1馬は[3−1−1−1]で4連対に対し、G1勝ちのない馬は[0−0−1−11]で連対なし。G1馬なら狙える。52キロ以下は[0−2−2−52]で3着以内に入った4頭の人気は14、4、10、13番人気。穴で軽量の追い込み馬の激走に注意。
6歳牝馬のザレマとレインダンスがこのレースを最後に現役を引退する。トップハンデは56キロのザレマとブラボーデイジー。ザレマは昨年京成杯AHで重賞初制覇。前走のフェブラリーSは14着に終わったが、落鉄の影響があったようだ。牝馬同士の芝1400〜1800mの重賞では[0−3−3−3]で休み明けを除き4着以内を確保。昨年の中山牝馬Sは安藤勝騎手が社台のキストゥヘヴンのアシストをして4着。昨年のマイルCSでは同厩のカンパニーのアシストをした。今回は自分がラストランVを決める番か。それとも・・・。
ジェルミナルは桜花賞とオークスでブエナビスタとレッドディザイアに食い下がって3着。ただし秋は11、6、13着に終わった。中山ではフェアリーSを勝っており、そのときに内から抜け出したレースぶりが今の中山にマッチしそう。芝1800mは3戦2勝。55キロは少し見込まれたか。ブラボーデイジーは牝馬限定重賞[2−2−0−4]。前走は久々のダートでエンプレス杯(G2)を制した。芝1800mは[2−2−1−5]で脚質的にも今の中山は合いそう。音無厩舎はザレマと2頭出し。追える松岡騎手を乗せてきた。
前走1600万条件を勝ってオープン入りしたコロンバスサークル、ターコイズSの勝ち馬ウェディングフジコ、ヴィクトリアM3着馬で休み明けをひと叩きされたショウナンラノビア、昨年の京都牝馬Sの勝ち馬チェレブリタ、相手なりに走るニシノブルームーンあたりが人気になりそう。コロンバスサークルはクイーンCを勝ったアプリコットフィズの半姉。吉田照哉氏はザレマ、レインダンスと3頭出し。穴っぽいところでは、逃げて2連勝中のブライティアパルスとアスクデピュティの回避で滑り込んだリビアーモはどうか。
ブライティアパルスはマイルを逃げて連勝してきたが、秋華賞4着馬で距離はこなせる。同型のウエスタンビーナスの存在が気になるが、今の中山ならペース次第で粘っても不思議ない。リビアーモはブライティアパルスは全く逆の追い込みタイプで前がやり合うのは歓迎。昨年の中山牝馬Sも格上挑戦(2番人気)で52キロだったが、大きな出遅れが響いて0.5秒差の8着。最後は外から伸びており、出遅れがなければかといった内容だった。今年は馬体が大きく増えてパワーアップ。今の中山で大外一気は決まりにくいが・・・。
★展望には「これだけは知っておきたい基本事項」を掲載しています。展望、回顧で書いたことでもその後の検討で考えが変わる場合があります。狙い馬の相馬眼的評価、本質&死角などの詳細は「有力馬診断」、馬場傾向、穴馬などを含めた最終決断は「相馬眼予想」でお届けしています。なお携帯版HPはPCからもご覧いただけます。
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