フラワーC
レース展望
過去10年でフラワーCの勝ち馬はダンスインザムード、キストゥヘヴンは桜花賞、スマイルトゥモロー、シーザリオはオークス、ブラックエンブレムは秋華賞を制している。以前は外国産馬の活躍が目立ち、クラシックと関わりの薄いレースだったが、最近は直結するレースに変貌している。今年も大物がいるのかどうかレースに注目したい。過去10年で1番人気は[5−2−2−1]で7連対。前走芝1600〜2000mを勝った馬は[5−2−0−0]で連対率100%。最近6年はこのタイプの1番人気が連対を続けている。
2番人気は[1−1−2−6]で2連対、3番人気は[1−2−0−7]で3連対のみ。最近は1番人気の相手に6番人気以下の人気薄が来て中穴決着になるのがパターン。馬連は10倍以下と万馬券は各1回のみ。10〜20倍が7回と多い。中山芝1800mは前に行った馬が残りやすく、過去10年で逃げ馬は[3−3−1−3]で6連対。最近3年は逃げ馬が連勝中で昨年は11番人気のヴィーヴァヴォドカが逃げ切った。穴で内枠から逃げそうな馬に注意。速い流れになった中山芝1600mを勝っている馬が激走することが多い。
抽選なしで出走できるのは、イイデサンドラ、オウケンサクラ、コスモネモシン、サンテミリオン、シンメイフジ、ニーマルオトメ、ベストクルーズの7頭。重賞勝ち馬はシンメイフジとコスモネモシン。2勝馬も多く、例年よりメンバーは揃った印象。サンテミリオンは新馬、若竹賞を連勝し2戦2勝。どちらも2番手から抜け出す楽勝だった。若竹賞のレースの上がり3Fは12.4−11.4−11.1秒で尻上がり。まだスローペースしか経験していない点に死角がありそうだが、前につけて切れる脚を使えるのは魅力。
過去10年で前走中山芝1600〜2000mの500万条件を勝った馬は[5−1−0−1]で連対率85.7%。今年はサンテミリオンとニーマルオトメ(重馬場で逃げ切り)が該当する。ここを勝って無敗のまま桜花賞に向かうことになれば、桜花賞でも人気を集めそうだ。馬主の吉田照氏は最近3年アネモネSで出走権を確保して桜花賞出走馬を送り込んでいたが、今年は出走権を獲れなかった。サンテミリオンがここで賞金を加算しないと桜花賞に出走する馬はいない。鞍上は横山典騎手。他の騎手たちは空気を読むか。
シンメイフジは新潟2歳Sを直線一気で制したが、阪神JFはゲート内で待たされ、鞭の音で煩くなって出遅れ、直線ではタガノエリザベートと接触する不利があって0.4秒差の5着。今回のメンバーなら力は足りるが、脚質的に中山芝1800m向きではない。岩田騎手が頭と腕でどう持ってくるか。コスモネモシンは未勝利(不良)、フェアリーSを連勝。フェアリーSは前半5F56.1秒のハイペースで好位から上手くなだれ込んだ。2着アプリコットフィズは次走クイーンCを楽勝している。馬場が渋ったら要注意。
オウケンサクラはチューリップ賞4着。直線で内にモタれたぶん伸び切れなかった。母の父はリアルシャダイ。距離は延長はプラスに働きそう。ベストクルーズはチューリップ賞で9着に終わったが、不利があり不完全燃焼。今回は安藤勝騎手が手放し、吉田豊騎手に乗り替わる。ニーマルオトメは黄梅賞(中山芝1600m)を逃げて2馬身半差で楽勝。イイデサンドラは菜の花賞(中山芝1600m)でブルーミングアレーに勝っている。チューリップ賞とフィリーズレビューは1勝馬が制した。その流れから1勝馬にも注意したい。
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