競馬アナリストGM
日経賞
レース展望

天皇賞(春)のステップレース。過去10年で1番人気は[3−2−1−4]で5連対。G1馬は[1−0−0−2]で前走有馬記念を制したグラスワンダーとマンハッタンカフェが6着に敗れている。逆にG1馬でない馬は[2−2−1−2]で前走重賞3着以内なら[2−2−1−1]と堅実。2番人気と3番人気はどちらも[1−3−2−4]で4連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内で残る3頭は6、7、9番人気。人気馬が堅実でそれほど荒れない。10番人気以下は[0−0−1−29]で3着が1回あるのみ。

馬連は10年前に万馬券が出たが、それ以降は荒れても中穴まで収まっており、10倍以下が4回、10倍台が2回と堅く収まることが多い。6番人気以下で連対した3頭は、セントライト記念勝ち馬、芝2500mが[1−2−0−1]の馬、中山芝2200m重賞で4着2回ある馬。穴で中山芝2200m以上で実績のある馬の激走に注意したい。有馬記念から直行した馬は[3−2−0−9]だが、1、2番人気に支持されれば[3−2−0−4]で連対率55.6%。逆に3番人気以下は[0−0−0−5]で4着止まり。

ロジユニヴァースは昨年のダービー馬。大雨で極悪馬場になったが、1枠1番からロスなく立ち回って4馬身差で圧勝した。昨年秋はジャパンCを左後肢の筋肉痛で回避し、有馬記念も体調が整わないため回避した。今回はダービー以来10ヶ月ぶりの出走になるが、陣営は慎重を期して復帰をここまで延ばしたため、出走する以上は走れる状態なのだろう。休み明けは3戦3勝だが、これだけ長い休養は初めて。まずは最終調教の動き、気配に注目したい。まだ切れ不足の懸念は払拭できていないが、今の中山は上がりが掛かる。

マイネルキッツは昨年の2着馬で続く天皇賞(春)を12番人気で制した。その後は善戦止まりが続いているが、宝塚記念は距離不足、京都大賞典は休み明け&59キロ、ジャパンCは流れに乗れず最後方、有馬記念はテン乗りの三浦騎手、AJCCは距離不足&59キロとそれなりに敗因はある。今回も59キロを背負うが、前走より距離が300m延びるのは歓迎。勝負どころでズブさを出しても追うとしぶとく伸びるタイプ。その点で松岡騎手が合う。母の父サッカーボーイでスタミナは十分。59キロでもタフなレースになれば。

ネヴァブションは07年の迎春S(1600万条件)を勝った後に相馬眼ニュースで取り上げた馬。中山のG2を3勝し、前走AJCCを連覇した。前走の調教診断では「やれば動く馬だが、今回はいつもより手控えている。昨年の勝ち馬だけに派手に動かすと人気になることを考慮しているフシがある」と書いた。伊藤正厩舎はこれまで勝負レースで調教をやり過ぎて失敗することが多かったが、こういう調教で勝ったことは今後に繋がりそう。昨年の日経賞は1番人気で7着に終わったが、敗因は何か。今回は後藤騎手が騎乗する。

エアシェイディは昨年の有馬記念の予想で穴馬として狙ったが、最後方からメンバー2位の35.7秒で追い込んで3着(11番人気)に激走した。ハイペースの展開が嵌ったのは確かだが、パドックでは馬体の張り、気合乗りが目立ったように仕上がりも良かったのだろう。12〜1月の中山芝では[2−3−1−0]、叩き3戦目は[1−3−0−0]で激走の条件が揃っていた。今回は有馬記念以来で、9歳になったこともあり、それほど人気にならないか。伊藤正厩舎はネヴァブションと2頭出し。鞍上はテン乗りの戸崎騎手。

相馬眼的に中山芝2500mという条件で狙ってみたいのは・・・。穴っぽいところでは・・・。(以下は有料版のみ公開とさせていただきます)

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