競馬アナリストGM
マーチS
レース展望

ダートのハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2−1−0−7]で3連対、2番人気は[1−1−1−7]で2連対、3番人気は[0−0−1−9]で連対なし。昨年は1番人気のエスポワールシチーが勝ったが、人気馬は不振傾向。6〜9番人気が8連対、10番人気以下は3連対で人気薄が半数以上を占める。過去10年で人気馬同士の決着は1−2番人気で決着した00年のみ。本命狙いは妙味がない。馬連は50倍以上が2回、万馬券が5回と大荒れ。昨年は13番人気のダイショウジェットが穴をあけた。極端な人気薄の激走に注意。

ハンデ戦で軽量馬が激走しそうだが、53キロ以下は[0−0−4−30]で3着止まり。軽量馬は馬連では狙いにくい。重ハンデ馬が活躍する傾向が強く、57.5キロ以上を背負った馬は[6−2−2−9]で連対率42.1%。トップハンデは[2−2−2−5]だが、3番人気以内に支持されると[2−1−2−1]で連対率50%、複勝率83.3%。人気になるトップハンデは狙える。穴をあけるのは軽量馬ではなく、重ハンデを背負ったダート重賞実績馬。重ハンデや前走負けたことで人気を落とした重賞実績馬の激走に注意したい。

トップハンデは58キロのマコトスパルビエロ、57キロはフサイチピージェイ、ウォータクティクス、クリールパッション。マコトスパルビエロは前6走重賞で[3−1−1−1]で流れに乗れなかったJCダート以外は3着以内を確保している。昨年のマーチSは出遅れて流れに乗れず10着に終わったが、一昨年は先行して2着に粘っている。パワーがあり前に行ってしぶとい馬で中山ダ1800mは合うが、今回はこれまで背負ったことがない58キロでテン乗りの後藤騎手。これらが嫌われて人気がないようなら買い、いや人気だろう。

フサイチピージェイはダート[6−4−1−2]でダ1800mは[4−3−1−0]の巧者。昨年秋に復帰してから着実に力をつけている。斤量はこなすタイプで57キロは問題ない。戸崎騎手は中央重賞初制覇のチャンスか。ウォータクティクスは未勝利から6連勝でアンタレスSを制した後、16、6、5、8着と不振。今回は中館騎手を乗せてきたので逃げるのだろう。社台系馬主の馬はウォータクティクス、フサイチピージェイ、マイディアサン、シビルウォーの4頭。ウォータクティクス、フサイチピージェイが競り合うことはない?

モンテクリスエスは前走仁川Sで大外一気を決めた。未勝利戦以来のダートだったが全く問題なく、前が止まる展開も見方して一気に差し切った。インバルコに勝ったことは評価できる。今回は内田博騎手を乗せてきている。人気を集めそうだ。シビルウォーは仁川Sで後方から追い込んで0.2秒差の3着。休み明けだったし、モンテクリスエスとは最後の直線でのコース取りの差もある。距離は長い方がいいが、1800mも守備範囲。4頭出走させる社台はどの馬に有利な展開にするのだろう。馬券効率がいいお買い得の馬の激走に注意。

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