競馬アナリストGM
産経大阪杯
レース展望

過去10年で1番人気は[6−2−0−2]で8連対。連対を外したのは01年テイエムオペラオー4着(休み明け、59キロ)と06年ローゼンクロイツ5着(重馬場)。昨年は59キロを背負ったディープスカイが57キロのドリームジャーニーに差された。今年は59キロのドリームジャーニーが1番人気になる。2番人気は[0−1−2−7]で1連対、3番人気は[3−2−0−5]で5連対。連対馬20頭のうち16頭が4番人気以内で上位人気馬が堅実。馬連は10倍以下が6回あり、荒れても中穴までに収まることが多い。

連対馬20頭のうち15頭に芝中距離重賞勝ち、残る5頭のうち3頭に2着があった。オープン入りした直後の馬を除き、芝中距離重賞で実績のない馬は不振傾向が続いている。人気馬でも芝中距離重賞実績がなければ危険。年齢別では4歳[6−4−3−21]、5歳[3−2−6−29]、6歳[0−2−1−23]、7歳[1−1−0−12]、8歳以上[0−1−0−10]で4、5歳馬が活躍が目立つ。勝ち馬は全て4、5歳馬。4歳馬は3番人気以内なら[5−2−0−4]で連対率64%。最近の傾向から穴で6歳馬に注意。

ドリームジャーニーは重賞7勝、G1−3勝の実力馬。昨年の宝塚記念ではディープスカイ、有馬記念ではブエナビスタを差し切っている。阪神芝は[4−0−0−2]で2000m以上は[4−0−0−0]で勝率100%。4つのコーナーがあり、直線に坂があるコースを得意にしている。昨年の産経大阪杯では中団からメンバー2位の34.0秒で上がってディープスカイを差し切った。59キロを背負ったときはオールカマー2着、京都記念3着で上がり3Fは33.6秒、33.3秒。小柄な馬だが、斤量はこなせるタイプ。

今回はG1馬が不在で12頭立て。メンバー的にまともに走ればあっさりもある。実績的にもかなり人気を集めそうだ。今年の重賞で単勝1倍台の断然人気は[3−1−3−0]で3歳馬は[1−1−3−0]で勝率20%だが、古馬は[2−0−0−0]で京都記念のブエナビスタ、フェブラリーSエスポワールシチーが勝っている。ドリームジャーニーはこの2頭に続けるのかどうか。前走の京都記念は馬体が12キロ増えていたが、メンバー最速の33.3秒で上がり、陣営は太くはないとコメント。一応、当日の馬体重に注意。

ヤマニンキングリーは芝2000m[3−2−1−1]の巧者。昨年秋は毎日王冠9着、天皇賞(秋)7着、ジャパンC18着に終わったが、馬体が20キロ減った札幌記念で激走した反動があったのだろう。その札幌記念では好位から抜け出して単勝1.5倍のブエナビスタを完封している。今回は休み明けで58キロを背負うのは楽ではないが、内枠を引いて札幌記念のときのように上手く立ち回れれば。平坦巧者だが、昨年の中山金杯で2着がある。藤田騎手とは[2−1−1−0]の好相性。この後はシンガポールに遠征する予定。

前走中京記念2着で復調してきたタスカータソルテ、前走中山記念で2着に追い込んだテイエムアンコール、白富士S2着、大阪城S3着と復調してきたシェーンヴァルト、昨年のサマー2000シリーズの覇者で前走中京記念3着のホッコーパドゥシャ、芝2000m重賞2勝のサクラオリオン、新潟記念で2着があるサンライズベガなど伏兵は多士済々。ベストメンバーは追い切り後に脚部不安を発症し回避した。最近の重賞は人手によって実力より人気を落とした馬が激走することが多い。馬券効率がいいお買い得の馬の激走に注意。

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