ニュージーランドT
レース回顧
サンライズプリンスはスタートが遅かったが、大外から一気に中団まで押し上げ、そこから徐々に進出して3、4コーナーで2、3番手。直線で抜け出して後続を完封しレースを制した。不利な大外枠、出遅れ、大外ブン回しを克服し、早め先頭からメンバー2位の34.8秒で押し切ったのだから強い。2F目から最後まで11秒台のラップでまとめ、勝ちタイムは1分32秒9。まさに驚愕のパフォーマンスだった。最後はまだ脚色が鈍っておらず、重心の低いフットワークでしぶとく伸びていた。芝2000mで2連勝したように距離は延びても問題ない。パドックではまだ馬体に緩い面が見られたが、使われながら全体的なバランスは良くなってきた印象。スプリングSで権利が獲れていれば、皐月賞でも面白い存在だった。次走はNHKマイルC、またはダービーに直行する予定。変則ローテだが、ダービーに直行しても面白そうだ。
ダイワバーバリアンは好位を進み、直線で内から伸びて2着。直線で少しスムーズさを欠いたが、まともでもサンライズプリンセスには敵わなかったか。今回はサンライズプリンスが強過ぎただけで自分の力は出している。パドックでは落ち着き十分で馬体、気配とも目立っていた。馬が競馬を覚えて崩れにくくなっている。次走はNHKマイルCに向かう予定。東京では切れ負けしそうだが、NHKマイルCは前が残りやすいため、好位から早めに抜け出せれば可能性はある。脚質的には半兄のストロングガルーダと同様にラジオNIKKEI賞あたりで重賞制覇のチャンスがありそうだ。
レトは中団の外から早めに上がり、直線でしぶとく伸びて3着。これで前走のアーリントンCに続き2戦連続で3着。デビューから短距離を使われてきたが、外を回って自分から動いてこれだけ走れれば、距離は問題ない。小柄でもここにきて馬体に実が入って充実してきたことは好印象。もうワンランク低いメンバーなら面白そうだ。ちなみに父ザカリヤはニュージーランドT1着、NHKマイルC2着だった。
キョウエイアシュラは後方からメンバー最速の34.4秒で追い込んで4着。外に出していい脚を使ったが、前が止まらなかった。中団あたりで進めて切れる脚を使えるようになればいいが、まだ馬込みに入るとモロさを出すため、現状はこういう競馬しかできない。馬体の造り、展開などを考えると芝1400mの方が合う。
ニシノメイゲツは1枠1番から内ラチ沿いをロスなく進めたが、直線で伸び切れず5着。道中ロスなく回ってきただけに直線の伸びは物足りなさが残った。中山芝1600mは得意コースだが、今回はスピード&地力負け。前向きさがあってよく見せるタイプだが、まだ非力な部分が残っている。前向きさを保ったまま、馬体がパンとすれば。
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