オークス
レース展望

牝馬クラシック第2弾。過去10年で1番人気は[3−1−1−5]で4連対。1番人気はオークスでメンバー最速の上がりを繰り出せば[3−0−0−0]で勝率100%。1番人気で勝つには末脚の切れ味が必要。2番人気は[1−2−1−6]で3連対、3番人気は[1−0−1−8]で1連対のみ。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内。最近5年では連対馬10頭のうち9頭が5番人気以内。馬連は10倍台までが4回あるが、万馬券が4回あり堅いか波乱両極端。10番人気以下が2着に突っ込んで大荒れになることが多い。

10番人気以下で3着以内に入った4頭には重賞3着以内があった。連対馬20頭のうち16頭が前走桜花賞で9頭が4着以下から巻き返している。オークス向きの馬は桜花賞で差して届かないことが多い。桜花賞で切れる脚を使って3〜8着あたりに負けた馬に注意。桜花賞が直線の長い阪神外回りコースに変更されてから桜花賞とオークスは結びつきが強くなっている。連対馬20頭のうち7頭が440キロ以下。6番人気以下で連対した4頭は全て440キロ以下の小柄な馬だった。昔からオークスは小柄な馬が活躍する傾向がある。

アパパネは[4−1−1−0]で阪神JFと桜花賞を制覇。良馬場ではまだ牝馬に先着を許していない。06年に阪神JFが外回りにコースに変更されてから勝った馬はアパパネを含め4頭いるが、ウオッカはダービー、トールポピーとブエナビスタはオークスを制している。アパパネにとっては心強いデータか。前走の桜花賞は好位から差し切り勝ち。オウケンサクラのラスト11.1−11.1−12.2秒の高速ラップで持ち味の爆発力を殺されかけたが、最後は力で捻じ伏せた。パドックでは馬体の造り、気配とも目立っていた。

東京コースは2戦2勝だが、今回は距離が800m延びる。桜花賞では折り合いを欠くシーンがあった。芝2400mで折り合いを欠いたら危ない。陣営はそのあたりを考慮して桜花賞のときとは違うメニューで仕上げてきている。母ソルティビッドは短距離馬だっただけに距離2400mは気になるが、母とは気性が違う。あとはここにきて馬体がどう変化してきたかに注目。過去10年で桜花賞馬は[2−1−2−2]で3連対。芝2400mはベストではないが、牝馬同士なら絶対能力の高さで勝ち負けか。JRAは17番枠に入れてきた。

サンテミリオンは[3−0−1−0]で前走フローラSを制覇。不利な8枠15番スタートから2番手につけて、メンバー2位の34.6秒で逃げたアグネスワルツを交わしてそのまま押し切った。これまでスローペースしか経験していなかったが、前半5F60.6秒の平均ペースでラスト3Fを全て11秒台のラップでまとめることができた。初の東京、初の平均ペース、不利な外枠を克服しての勝利。パドック診断は「馬体に実が入りバランスが良くなる。オークス馬になる可能性が出てきた」。横山典騎手は手応えを掴んだか。

サンテミリオンはゼンノロブロイ産駒だが、横山典騎手はダービーでゼンノロブロイに騎乗して2着に敗れている。来週のダービーのペルーサもゼンロノブロイ産駒。サンテミリオンを管理する古賀慎調教師は調教助手時代、ゼンノロブロイを担当していた。陣営の期待は相当高そうだが、JRAは大外18番枠に入れてきた。これは何を意味するのか。過去10年で18番枠は[0−0−0−9]。ちなみにゼンノロブロイ産駒は今年の東京芝2000m以上でひと桁人気なら[3−2−1−0]で全馬3着以内を確保しており絶好調。

オウケンサクラは桜花賞で前半3F35.6秒、5F58.9秒で逃げ、ラスト3Fを高速ラップでまとめて半馬身差の2着。安藤勝騎手がアパパネの持ち味の瞬発力を殺すペースを作ったが、相手が一枚上だった。チューリップ賞で優先出走権を逃し、中1週でフラワーC、中2週で桜花賞とかなりローテーションは厳しかったが、桜花賞当日は馬体の増減なし。かなり使い込んだため、状態面が懸念されたが、順調に調教をこなしている。母ランフォザドリーム、母の父リアルシャダイ。距離はこなしそうだが、安藤勝騎手がどう乗るか。

アプリコットフィズは桜花賞で好位から伸び切れず0.3秒差の5着。直線で外に持ち出せず、そのまま内を走ったこと、馬体が4キロ減っていたことが影響したか。細身の馬だが、飛節に力があり、踏み込みはしっかりしている。東京は2戦2勝で輸送が短くなる点でもプラス。調教後の馬体重は430キロで4キロしか戻っていない点は少し気になるが、デビューから3戦430キロだったため、このまま減らなければ。今回は長距離輸送がないため、陣営は前走より攻めている。有力2頭とは対照的な好枠に入った。馬主は社台RH。

桜花賞3着のエーシンリターンズ、同4着のショウリュウムーン、フローラS2着のアグネスワルツ、同3着のブルーミングアレー、フェアリーSの勝ち馬コスモネモシンあたりが人気になりそう。ブルーミングアレーは東京の赤松賞ではアパパネ、フローラSではサンテミリオンに完敗しているが、距離延長とタメる競馬でどこまで変わるか。ショウリュウムーンは桜花賞で中団からメンバー2位タイの34.0秒で伸びて0.2秒差の4着。1枠がアダになって直線で強引に外に持ち出すロスがあった。チューリップ賞ではアパパネをマークして差し切っている。佐々木晶厩舎の管理馬だが、今回は主戦・佐藤哲騎手から内田博騎手に乗り替わる。

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