東海S
レース展望
今年は中京が改修工事のため、京都ダ1900mで行われる。今年はコースが全く違うため、データは参考程度。過去10年で1番人気は[2−1−1−6]で3連対。ダートG1(地方交流G1含む)で連対がある馬は[2−1−1−1]に対し、連対がない馬は[0−0−0−5]。2番人気は[3−0−2−5]で3連対、3番人気は[0−5−1−4]で5連対。最近5年は人気薄の激走が多く、馬連は228倍、28倍、89倍、1600倍、18倍と荒れている。08年は13−16−2番人気で3連単513万馬券が飛び出した。
前走1番人気は[2−2−2−16]で4連対のみだが、07年以降、前走アンタレスSで1番人気だった馬は[2−0−1−0]。今年は京都ダ1900mで行われるため、アンタレスSの1番人気と好走馬に注意。9番人気以下で3着以内に入った7頭のうち3頭は元地方騎手、2頭は地方騎手だった。地方の腕っ節の強い騎手が穴をあけている。元地方または地方騎手の騎乗馬に要注意。今年の京都ダ1900mで連対した24頭のうち18頭は上がり3Fメンバー3位以内。ある程度前につけて早い上がりを繰り出せる馬を重視したい。
フサイチセブンはダート[5−2−1−0]。前走のアンタレスS3着で初めて連対を外した。好位から早めに上がって先行したトランセンドを直線で沈めたが、そこから伸び切れなかった。58キロを背負って速い流れで外から早めに動いたことが応えたのだろう。連対した2頭は56キロだった。京都ダ1900mは雅Sを6馬身差で圧勝、アルデバランSでトランセンドの2着がある。今回も58キロを背負うが、他馬との斤量差は1キロ差に縮まるのは有利。陣営はウィリアムズ騎手を乗せてきた。今後に向けて賞金を加算できるか。
トランセンドはアンタレスSで1番人気に支持されたが、好位から伸び切れず8着に終わった。差し馬向きの展開でフサイチセブンに早めに来られたこともあるが、これまでのレースでは厳しい流れでも踏ん張っていただけに物足りない内容だった。ダートの稍重以上では[3−0−0−0]。良馬場で少し力が合うダートが合わない面が顕著に出たか。少し不可解な内容だった。京都ダ1900mではアルデバランS(重)を1分55秒4のレコードでフサイチセブンに勝っている。今回はテン乗りの藤田騎手。叩き2戦目で一変するか。
シルクメビウスは昨年のJCダートで2着に入った。前走のアンタレスSは大きく出遅れて3、4コーナーで早めに上がったことが応えて0.5秒差の5着。休み明けで最終調教の動きがひと息だったこともあるのだろう。叩き2戦目でどこまで良化したか。差しタイプのため展開がカギになる。マコトスパルビエロはダート重賞4勝の実力馬。ダ1900〜2000mでは[2−1−2−0]で3着以内を確保。先行してしぶとい脚を使えるため、紛れは少ない。58キロを背負うが、マーチSで克服している。鞍上はテン乗りの秋山騎手。
アンタレスSで最後方から追い込んで2着に入ったナニハトモアレ、地方交流重賞3勝のラヴェリータ、京都ダ1900m3戦2勝で前走1600万条件を圧勝したトーセンモナーク、前走オアシスSを勝ったダイショウジェット、昨年の3着馬ボランタス、前8戦のうち7戦の上がりがメンバー最速のアルトップラン、前走ダートで初めて3着以内を外したロラパルーザなど伏兵は多い。ロラパルーザは前走アンタレスSで後方からメンバー2位の36.5秒で追い込んで3着フサイチセブンに0.1秒差の7着。3、4コーナーで不利があった。
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