金鯱賞
レース展望
宝塚記念のステップレース。今年は中京が改修工事のため、京都で行われる。過去10年で[4−3−1−2]で7連対。単勝1倍台は[1−1−1−0]、2倍台は[2−1−0−0]だが、3倍以上は[1−1−0−2]。08年に6着に終わったアドマイヤオーラはドバイ遠征明けで単勝3.4倍だった。単勝が3倍を超えた馬は危ない。2番人気は[2−1−3−4]で3連対、3番人気は[3−1−0−6]で4連対。連対馬20頭のうち16頭が4番人気以内。人気馬が堅実で馬連は8回が20倍台までに収まっている。
東西別では関東馬[0−2−0−19]、関西馬[10−8−10−86]で関西馬が圧倒的。関東馬は5番人気以内[0−1−0−5]で1連対と不振。東西関係なく牝馬は[0−0−1−9]で連対がない。関東馬と牝馬は不振傾向。6番人気以下で連対した4頭のうち3頭には芝2000mの重賞で連対経験があった。近走不振の芝2000m重賞実績馬が得意の芝2000mで巻き返して波乱を演出している。今年は京都芝2000mで行われるが、例年通り穴でローカルの芝2000m重賞で実績のある馬に注意したい。
ナムラクレセントは天皇賞(春)4着。最後はバテながらもメンバー3位タイの34.6秒でジリジリと伸びてきた。休み明けの日経賞は馬体が減って調子を落としていたが、天皇賞(春)は馬体が10キロ増えて気配が良くなっていた。芝2000mは[3−0−0−1]で不良馬場のレースを除き勝っている。4走前のアンドロメダS(重馬場)では、後方からメンバー最速の34.6秒で内から抜け出して楽勝している。長距離もこなすが、ベストは2000m前後。主戦の小牧騎手は騎乗停止。テン乗りの岩田騎手で重賞初制覇なるか。
アーネストリーは中日新聞杯で重賞初制覇。直線で逃げたドリームサンデーに引き離されたが、ラスト1F過ぎから猛然と伸びて差し切った。開幕日の高速馬場で勝ちタイムは1分57秒4。3走前の大原Sは1分58秒0で2着アクシオンに3馬身半差をつけて楽勝したが、そのときも開幕日だった。520キロを超える大型馬だが、時計が出やすく走りやすい馬場が合うようだ。休み明けで大原Sを勝ったように大型馬でも仕上がれば力を発揮するタイプ。佐藤哲騎手&佐々木晶調教師のコンビ。宝塚記念を狙うにはインパクトが欲しい。
アクシオンは八坂S、鳴尾記念、中山金杯を3連勝。イコピコ、レッドスパーダなど好メンバーが揃った鳴尾記念は中団からメンバー3位の33.1秒でスマートギア、ナムラクレセントを完封した。中山金杯はメンバー3位タイの35.1秒で藤田騎手が内から上手く捌いて差し切った。屈腱炎で2年以上休んだため、まだ17戦しかしておらず、7歳の今がまさに充実期。デビューから掲示板を外したことがなく、大型馬でも久々は苦にしないタイプ。芝2000mは[1−3−0−1]。藤田騎手とは[4−1−0−0]の好相性。
重賞2着が3回あるスマートギア、重賞3勝の実力馬アドマイヤオーラ、芝2000mの札幌記念&中京記念の勝ち馬タスカータソルテ、中日新聞杯で逃げてアーネストリーに0.1秒差の2着に粘ったドリームサンデー、重賞3勝の実力牝馬リトルアマポーラ、昨年の3着馬ホワイトピルグリムあたりが人気になりそう。スマートギアは芝2000m[0−3−2−2]。確実に切れる脚を使えるが、直線の短い内回りで追い込み切れるか。ホワイトピルグリムは京都芝2000m2戦2勝。直線が平坦なコースで切れる脚を使うタイプ。
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