日本ダービー
レース展望
過去10年で1番人気は[7−1−0−2]で8連対。前走皐月賞またはNHKマイルCを勝った馬は[5−1−0−1]で勝率71.4%。前走G1勝ち馬が1番人気になると連勝することが多い。2番人気は[1−1−0−8]で2連対、3番人気は[2−3−1−4]で5連対。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内。馬連は10倍以下が5回と堅く収まることが多い。ただし07年は14番人気のアサクサキングス、08年は12番人気のスマイルジャックが2着に入り、馬連は544倍、132倍と荒れた。最近はやや波乱傾向。
全連対馬に重賞勝ちがあり、重賞未勝利馬は不振傾向。最近はアサクサキングス(7着)、スマイルジャック(9着)、ロジユニヴァース(14着)、リーチザクラウン(13着)と皐月賞で負けた馬の巻き返しが目立つ。トリッキーな中山芝2000mで行われる皐月賞は紛れがある。明らかな敗因があり、東京コース適性のある馬なら巻き返し可能。穴で皐月賞で負けた馬の激走に注意。東西別では関東馬[1−3−2−50]、関西馬[9−7−8−99]で関西馬が優勢。前走重賞で上がり3Fがメンバー3位以内の関西馬に注意。
今年は皐月賞・ヴィクトワールピサ、青葉賞・ペルーサ、NHKマイルC・ダノンシャンティ、京都新聞杯・ゲシュタルト、プリンシパルS・ルーラーシップと全てのステップレースが過去6年で最高のレーティングだった。JRAが馬場を改良したことが効いている可能性もあるが、これだけメンバーが揃ったダービーは近年なかった。レーティング上は空前のハイレベル。勝つのはヴィクトワールピサか、ペルーサか、ダノンシャンティか、それとも・・・。ヴィクトワールピサ、エイシンフラッシュ、ペルーサは凱旋門賞に登録している。
ヴィクトワールピサは新馬戦でローズキングダムに負けたが、未勝利から5連勝で皐月賞を制した。未勝利戦はスローの上がり勝負でラスト2Fを高速ラップでまとめ、京都2歳Sはラスト5F58.0秒の持続力を見せつけ、ラジオNIKKEI杯2歳Sは中団でタメて外から差し切り、弥生賞は重馬場で馬込みの内でタメて内から鋭く抜け出した。武豊騎手が色々な競馬を経験させ、好走できるレースの幅を広げることに成功。皐月賞はメンバー3位タイの35.2秒で内を突いて一瞬のうちに抜け出して2着に1馬身半差をつけた。
直線で追い出すと一気にエンジンが点火して一瞬のうちに突き抜けた。大型馬にしては反応が良く器用な面がある。これは広い東京でも強みになりそうだ。1975年以降、皐月賞を1番人気で制した9頭は全てダービーを制している。ヴィクトワールピサにとっては強力なデータ。岩田騎手は昨年ネオユニヴァース産駒のアンライバルドで1番人気で12着に終わったが、今年もネオユニヴァース産駒で1番人気になりそう。弥生賞は重馬場、皐月賞は稍重でこれまで33秒台の末脚を繰り出したことがない。このあたりをどう考えるか。
ペルーサはデビューから4戦4勝で青葉賞を制した。東京では全てメンバー最速の末脚を繰り出して3戦3勝。ダービーを目標に東京の芝2000m以上を中心に使ってきた。若葉Sは前半5F58.5秒の速い流れでかなりの地力が問われるレースになったが、後方から徐々に進出してメンバー最速の35.7秒でヒルノダムールを捻じ伏せた。ヒルノダムールは次走皐月賞で2着に入っている。青葉賞では中団からメンバー最速の33.8秒で上がって2着に4馬身差をつけて楽勝した。直線で抜け出してからは抑える余裕があった。
前半5F60.0秒、後半5F58.5秒でラスト4Fは全て11秒台のラップ。勝ちタイム2分24秒3は優秀。ペルーサはゼンノロブロイ産駒でヴィクトワールピサはネオユニヴァース産駒。03年のダービーは1着ネオユニヴァース、2着ゼンノロブロイ。父の雪辱を果たすか。横山典騎手は3週連続のG1制覇、史上3人目のダービー連覇、藤沢和厩舎はダービー初制覇が懸かる。ダービーで青葉賞馬は[0−4−1−10]で未勝利。これまで強い相手は若葉Sのヒルノダムールだけ。青葉賞の高パフォーマンスなら関係ないか。
ダノンシャンティは毎日杯、NHKマイルCを連勝。NHKマイルCはこれまで経験のない速い流れだったが、末脚の切れ味は全く落ちなかった。展開が嵌ったこともあるが、この日は内を通った馬が有利な馬場だったことを考えると大外一気を決めたことは価値がある。パドックで落ち着いていたことも好印象。陣営はダービーを意識して仕上げに余裕を持たせていた。今回は距離延長と折り合いが課題。安藤勝騎手がどう考えてどんな競馬をするか。ダーレー生産馬がダービーで大外18番。今週もJRA馬場造園課の馬場設定に注意。
ヒルノダムールは新馬戦ではアリゼオにクビ差の2着、若駒Sはルーラーシップに1馬身差をつけて勝ち、若葉Sはペルーサに0.1秒差の2着、皐月賞はヴィクトワールピサに0.2秒差2着。これまで強いメンバーを相手に善戦している。若葉Sでは最後の直線でペルーサにぶつけられる不利、皐月賞では直線入り口でスムーズさを欠くロスがあった。馬格がなく不利を受けやすいタイプか。若駒Sではラスト11.1−11.0秒の驚異的なラップで突き抜けている。京都では2戦2勝。急坂のある中山より東京の方が合いそうだ。
プリンシパルSを4馬身差で圧勝したルーラーシップ、休み明けの皐月賞で後方から鋭く伸びて3着に入ったエイシンフラッシュ、スプリングSの勝ち馬で東京の新馬戦でヒルノダムールを差し切ったアリゼオ、前脚の挫石で出走が危ぶまれたが出走してきた2歳王者ローズキングダム、京都新聞杯の勝ち馬で距離延びて良さが出てきたゲシュタルト、同2着馬でまだ馬券圏内を外していないコスモファントム、キャリア2戦で臨んだ青葉賞で出走権を確保したトゥザグローリー、NHKマイルC3着馬リルダヴァルなど伏兵は多士済々。
人気になるヴィクトワールピサ、ペルーサ、ダノンシャンティは、近走から差し追い込みタイプ。今回のメンバーで逃げたことがある馬はアリゼオ、ゲシュタルト、シャイン、メイショウウズシオの4頭。このメンバーならコスモファントムが逃げる手か。展開は水モノだが、流れが緩む可能性がある。今年はヴィクトワールピサとペルーサがかなり強力でまとめて負かす、または割って入るのは簡単なことではないが、まだ完全に勝負づけが済んでいない馬がいる。まずは土曜の馬場設定を見た上で総合的に判断して最終結論を下したい。
★先週の予想結果
競馬アナリストGM
2007年の日本ダービーは相馬眼的自信の狙い馬◎ウオッカが勝ち、パドック診断ではウオッカを1着固定にした3連単30点買いで215万馬券が的中しました。3000円が215万円に化けて会員の方は大騒ぎ。今年は上位馬が強いため、ここまで荒れるとは思いませんが、予想、パドック診断にご期待ください(有料版)。渾身の予想、パドック診断をお届けします。
▼パドック診断(抜粋)
○7:ウオッカ(1着)
△6:アドマイヤオーラ(3着)
注5+:アサクサキングス(2着)
馬連54,470円的中!
馬単97,890円的中!
3連複248,790円的中!
3連単2,155,760円的中!
ウオッカ:10キロ減想定で4キロなら許容範囲。馬体の造り目立ち後肢の踏み込みにブレがない。前走より仕上がる。アドマイヤオーラ:馬体2キロ減なら許容範囲。馬体はキープできており引き続き好気配。アサクサキングス:馬は引き続き元気一杯で活気ある。前走は1枠が敗因。
★先週の予想結果
万馬券娘MR
オークスは◎サンテミリオン、○アパパネで1点目的中!
ダービーは1点目的中と3連単高配当的中を狙います!(穴馬がいます)
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