日本ダービー
有力馬診断

有料板事後公開

無料展望で書いた「まだ完全に勝負づけが済んでいない馬」とはエイシンフラッシュでした。

■有力馬診断

[7]エイシンフラッシュ
新馬戦は太め残り、萩Sはスローの上がり勝負で道中掛かったこと、皐月賞は休み明け(鼻肺炎)と勝負どころでごちゃついて位置取りが悪くなったことが敗因。これまで負けたレースは全て敗因があり、まだ力負けしたレースはない。皐月賞は休み明けでタフなレースになったため、並の馬なら崩れてもおかしくないが、直線で外からヴィクトワールピサと同じメンバー3位タイの35.2秒で鋭く伸びてきた。ヴィクトワールピサは内を突いたが、エイシンフラッシュは外を回り、かつ勝負どころでごちゃついて位置取りが悪くなるロスがあった。それで上がり3Fは同タイム。ヴィクトワールピサは弥生賞を使って叩き2戦目、エイシンフラッシュは休み明け。仕上がりにも差があった。エイシンフラッシュは本来は先行していい脚を長く使うタイプ。皐月賞は前半流れに乗れなかったことで自分の競馬ができていない。ヴィクトワールピサには0.2秒差をつけられたが、そのあたりから完全に勝負づけが済んだとは思わない。皐月賞で厳しいレースを経験したことはダービーに繋がるのではないか。

1週前調教はバネの利いた推進力のあるフットワークで絶好の動きだった。最終調教でもバネの利いたフットワークで動き、気配とも目立っていた。今回はひと叩きされたことでかなり調子を上げている。これまでは皐月賞を目標に芝2000mを中心に使われてきたが、バネの利いたフットワークでストライドがかなり大きい。この点で直線の長い東京コースは合うのではないか。鼻肺炎で順調さを欠き、皐月賞で目一杯に仕上げず、目一杯の競馬をしなかったことがダービーでプラスになる可能性がある。直線の長い東京でこのストライドの大きさを生かせれば、ヴィクトワールピサに迫れないか。母ムーンレディ、母の父プラティニからスタミナを受け継いでいそうな馬体の造り。東京芝2400mで一気にパフォーマンスを引き上げる可能性がある。エリカ賞のパドックでは走る馬独特のギラギラとした雰囲気があった。京成杯のキングカメハメハ、きさらぎ賞のスマイルジャックなど、ギラギラとした雰囲気を見せた馬は経験則でダービー(G1)で激走することが多い。内田博騎手が1枠1番を生かるかがカギ。

■調教診断

[7+/]エイシンフラッシュ
栗CWで2頭併せで馬なりのまま先着。馬が走りに前向きでバネの利いたフットワーク。ひと叩きされて馬体が引き締まり、動き、気配とも良化。

1週前調教が絶好の動きだった。最終調教でもバネの利いた推進力のあるフットワークを見せ、いかにも調子が良さそう。ひと叩きされたことで馬体が引き締まり、前走より確実に調子は上がっている。

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