エプソムC
レース展望

過去10年で1番人気は[2−2−3−3]で4連対。03年以降は全馬4着以内と大崩れはないが3着が多い。単勝3倍以上は[1−0−2−2]で1連対のみ。押し出されて1番人気になった馬は危険。2番人気は[1−2−0−7]で3連対、3番人気は[1−3−1−5]で4連対。最近7年の連対馬14頭のうち13頭は5番人気以内で上位人気馬が堅実。過去10年で馬連は10倍以下は1回のみ。20〜50倍台の中穴が6回と多い。3着に10番人気以下が来ることが多いため、3連単の3着は手広く流す馬券作戦が妙味。

年齢別では4歳[3−3−3−40]、5歳[6−4−2−38]、6歳[1−1−3−37]、7歳[0−2−0−18]、8歳以上[0−0−2−13]。実力の問われる東京コースで充実期に入った4、5歳馬の活躍が目立つ。勝ち馬10頭のうち9頭は4、5歳馬。馬単、3連単の1着は4、5歳馬を狙いたい。連対馬20頭のうち15頭が前走3番人気以内、19頭が前走5番人気以内。前走6番人気以下は[0−1−4−87]で1連対のみ。唯一したのはG2勝ちのあったダンツジャッジ。前走5番人気以内に支持された馬を重視。

ゴールデンダリアは産経大阪杯でドリームジャーニーに競り勝って2着。続く新潟大賞典はメンバー最速タイの33.8秒で差し切り、重賞初制覇を飾った。3歳時にプリンシパルSを勝ち、セントライト記念で2着に入った馬が、蟻洞を克服してようやく本格化してきた。芝1800mは[3−0−1−0]で東京芝1800mは2戦2勝。新潟大賞典よりメンバーは揃ったが、今の充実ぶりなら太刀打ちできるのではないか。秋にG1を目指すにはここが正念場。昨年はシンゲンが新潟大賞典とエプソムCを連勝した。シンゲンに続けるか。

セイウンワンダーは菊花賞3着、有馬記念6着に善戦した。復帰戦のマイラーズCはメンバー2位の33.7秒で追い込んで4着。最後は馬群を捌いて伸びてきたが、勝負どころで行きっぷりが悪かったことが応えた。休み明けで馬体が6キロ増えて少し太かったことが影響したのだろう。その後、安田記念を除外され、こちらに回ってきた。G1、G2を使ってきた馬でG3は新潟2歳S以来となる。芝1800mは守備範囲。東京ではダービー13着があるだけだが、脚質的に直線の長いコースは合っている。鞍上は今年重賞未勝利の福永騎手。

シルポートは芝1800m[3−3−0−1]の巧者。2走前の都大路Sでは1分44秒8の好タイムで逃げ切り2着に5馬身差をつけた。前走のメイSでは3頭で競り合ってハナを切るまで時間が掛かったが、直線で最後までしぶとく伸びて2着を確保。勝ったショウワモダンは次走安田記念を制した。ショウワモダンとは2キロ差あったが、厳しい流れで2着に粘ったことは評価できる。今回は重賞でメンバーが強くなるが、都大路Sのようにスムーズな競馬ができれば粘りが増す。鞍上はテン乗りの蛯名騎手。スタートを決めたい。

サンライズマックスは昨年の小倉大賞典を勝ってから馬券圏内がない。2走前の日経新春杯は折り合いを欠き、直線で馬群を捌くのに手間取り脚を余して4着。前走の京都記念でも折り合いを欠き、後方のまま見せ場なく10着に終わった。一昨年のエプソムCの勝ち馬で東京芝1800mは合うが、今回は休み明け。どこまで仕上がってくるかと折り合いがカギになる。G3は[3−0−0−2]だが、G2以上では[0−0−0−9]。G2を勝つと斤量が重くなる。G2を勝たないようにしているフシがなきにしもあらず。今回はG3。

新潟大賞典で2着に入ったセイクリットバレー、2連勝でオープン入りしたストロングリターン、東京芝6勝の巧者トウショウウェイヴ、昨年の3着馬キャプテンベガ、昨年のダービー卿CTの勝ち馬のタケミカヅチなど伏兵は多い。セイクリットバレーは中山記念で4着に入ったが、上位に入線した馬はテイエムアンコール、ショウワモダン、ドリームサンデー、シャドウゲイトなどその後の重賞で好走している。タケミカヅチは東京芝1800mの共同通信杯で2着がある。前3走の上がり3Fは全て33秒台。展開と位置取りがカギになる。

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