CBC賞
レース展望

今年は中京が改修工事のため、京都で行われる。ハンデ戦で行われた過去4年で1番人気は[0−0−0−4]。アグネスラズベリは5着、ペールギュントは6着、トウショウカレッジは9着、アーバンストリートは5着に終わった。2番人気は[0−2−0−2]で2連対だが、3番人気は[0−0−1−3]で連対なし。ハンデ戦で波乱傾向が強く、連対した馬は4−2番人気、10−7番人気、4−2番人気、12−5番人気で馬連は22倍、155倍、30倍、198倍。3連単は4万、52万、23万、45万馬券とかなり荒れている。

最終週で馬場の内側が荒れていることが波乱に拍車をかける。馬場の内側が荒れて不利な状況なら内枠の馬は割り引きが必要。ただし最近はJRAの馬場改良で内側が荒れても大きく不利にならないことが多い。トップハンデは[0−0−1−7]で連対なく不振。重ハンデを背負った馬は人気でも過信禁物。53キロ以下の軽量馬は[0−1−0−23]で連対は昨年の3歳馬エイシンタイガーのみ。軽量馬の激走は少ない。連対馬8頭のうち7頭は54〜57キロ。データ的に芝1200mで3勝以上または連対率50%以上を満たす馬を重視。

カノヤザクラは例年より早く復帰して叩き2戦目の阪神牝馬Sで3着に入ったが、ヴィクトリアMは使わなかった。サマースプリントシリーズ3連覇を目指しているのだろう。CBC賞は08年が54キロで5着、09年が55.5キロで11着に終わったが、今年はスプリント重賞3勝の実績が評価され、実質トップハンデ56キロを背負う。この後はアイビスSD→北九州記念→セントウルSか。CBC賞はサマーシリーズではないため、今年も足慣らしなのかどうか。阪神牝馬Sから2ヶ月空いたため、まずは仕上がり面によくチェックしたい。

サンダルフォンは昨年の北九州記念で1番人気のカノヤザクラを差し切り重賞初制覇。その後は不振が続いたが、前走オーストラリアT(京都芝1200m)で後方からメンバー2位タイの33.0秒で豪快な大外一気を決めた。前半3F32.9秒のハイペースで展開が嵌ったのは確かだが、これまで見せたことがない脚を使った。今年7歳になったが、衰えはなさそう。北九州記念54キロ、オーストラリアT55キロで、今回は56キロ。前走から斤量1キロ増と展開が嵌るかがカギ。芝1200mで酒井学騎手なら2戦2勝と相性がいい。

スズカコーズウェイは休み明けの高松宮記念で後方からメンバー2位の34.3秒で0.2秒差の6着に突っ込んだ。芝1200mをこなす目処は立ったのではないか。前2走はマイラーズC14着、京王杯SC5着に終わったが、58キロを背負っていた。これまで58キロを背負ったときは[0−0−0−5]で詰めが甘くなっている。今回は57キロを背負うが、57キロでG2以下なら[3−1−3−3]と堅実。京王杯SCを勝ったときも57キロだった。他馬との比較で57キロは不利だが、別定で58キロを背負うより条件はいい。

ヘッドライナーは暮れの尾張Sを1分7秒3の好タイムで逃げ切った。高松宮記念は7着に終わったが、勝ち馬とは0.3秒差。直線で先頭に立ち、しぶとく粘っていた。前走のテレビ愛知オープン(京都芝1400m)は、逃げて1分20秒3で走って2着を確保。今回はセブンシークィーンとの兼ね合いがカギになる。シンボリグランは前3走芝1200mで2、3、3着。今年8歳になったが、大きな衰えはなく堅実に走っている。前走のオーストラリアTは中団から伸びて0.1秒差の2着。再度56キロで岩田騎手なら大崩れはないか。

あとはヴィクトリアMで0.1秒差の7着に入ったワンカラット、芝1200m[4−3−3−1]のベストロケーション、尾張Sでヘッドライナーにクビ差の2着があるアポロフェニックスなど。ワンカラットは芝1200mは小倉2歳S以来となる。阪急杯2着の実績から力はあるが、距離を克服できるか。ベストロケーションは芝1200mの1000万、1600万条件を連勝してオープン入りした鹿戸厩舎の管理馬。高速決着、荒れ馬場にも対応できる。社台RHはヘッドライナーと2頭出し。木幡騎手がレース翌日が45歳の誕生日。

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