七夕賞
レース展望

夏の福島の最後を飾る名物重賞でサマー2000シリーズの第1戦。過去10年で1番人気は[2−2−1−5]で4連対。05年にダイワレイダースが勝つまで26連敗。単勝4倍以上は[1−0−1−2]、前走重賞以外は[0−0−0−2]、7歳以上は[0−0−0−3]で不振傾向。2番人気は[0−1−2−7]で1連対、3番人気は[3−0−5−2]で3連対。馬連は10倍以下はなく、20〜50倍台の中穴決着が6回と多い。万馬券は2回。一昨年は7−11−3番人気で馬連215倍、3連単35万馬券が飛び出した。

52キロ以下は[1−2−0−32]だが、01年を最後に連対がなく不振。最近6年の連対馬12頭のうち8頭が56キロ以上。最近は重ハンデを背負った実力馬が活躍している。トップハンデは[3−1−0−9]で連対率30.8%。1、2番人気では[0−1−0−6]で1連対のみ。逆に3番人気以下は[3−0−0−3]で3勝。トップハンデは人気馬不振、人気のない馬が結果を出す傾向がある。最近は前走着外に敗れた馬が巻き返すケースが目立つ。穴で前走負けて人気を落としたローカル芝2000m巧者の激走に注意。

イコピコは昨年の神戸新聞杯の勝ち馬。G2勝ちの実績が評価されてトップハンデ57.5キロを課せられた。昨年のラジオNIKKEI賞はトップハンデ57.5キロを背負って0.2秒差の4着に終わったが、直線で先にストロングリターンに前に出られてスペースがなくなり、最後は少し脚を余していた。2走前の阪神大賞典は中団のまま9着、前走の宝塚記念は後方のまま見せ場なく11着に終わった。近走不振が続くが、陣営は内田博騎手を乗せてきた。トップハンデを背負うローカルハンデG3に使ってきた陣営の真意は何か。

バトルバニヤンは前走福島テレビオープンで1年7ヶ月ぶりに勝利を挙げた。道中は内を進み、4コーナーで松岡騎手が上手く外に出して抜け出し、そのまま押し切った。これまでハンデ重賞では56キロを背負っていたが、前走勝ったことで今回は57キロ。先週のトゥザグローリーは1番人気で5着に終わったが、バトルバニヤン、ニルヴァーナが勝てば、来年2月に定年となる池江郎調教師は史上4人目のJRA全10場重賞制覇となる。ちなみに池江郎調教師は1986年以降の福島重賞で[0−1−3−16]で1連対(連対率5%)。

サニーサンデーは福島記念1着、ラジオNIKKEI賞2着がある。福島記念は前半5F57.5秒のハイペースで前に行った馬が直線で失速する中、2番手から直線で先頭に立ち、そのまま押し切った。51キロの軽ハンデだったが、荒れ馬場で1分58秒6の好タイム。今回はそのときより斤量は3キロ増えるが、54キロならまだ軽い。中山金杯では54キロを背負って6着に終わったが、勝ち馬とは0.1秒差。前走の新潟大賞典は先行して10着に終わったが、ハイペースで追い込み馬が上位を独占。見直す手はあるが、展開がカギ。

福島重賞[1−2−0−4]の実績があるアルコセニョーラ、昨年サマー2000シリーズを優勝したホッコーパドゥシャ、新潟記念で2着があるサンライズベガ、近走不振も重賞で2着が4回あるトウショウシロッコ、前走目黒記念2着のイケドラゴン、前走福島テレビオープン2着のニルヴァーナなど伏兵は多士済々。昨年の七夕賞は2着アルコセニョーラ、3着ホッコーパドゥシャ、4着トウショウシロッコで2〜4着は同タイムだった。今年は展開、枠順、馬場のマッチングがポイントになりそう。いい脚を長く使える馬を重視したい。

★先週の予想結果

競馬アナリストGM
ラジオNIKKEI賞 馬連1,830円、函館スプリントS 馬連900円、函館10R 馬連・3連単7,930円的中!

万馬券娘MR
ラジオNIKKEI賞、函館スプリントS的中!穴馬はタマモナイスプレイ、ルシュクルが激走!

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