プロキオンS
レース展望

過去10年で1番人気は[6−4−0−0]で連対率100%。前走オープン以上を勝った馬は[6−1−0−0]で勝率85.7%。前走条件戦だった馬は[0−3−0−0]で全て2着。今年1番人気になりそうなナムラタイタン、サマーウインドは前走オープン特別を勝っている。2番人気は[1−2−1−6]で3連対、3番人気は[1−0−1−8]で1連対のみ。多頭数で行われるが、10番人気以下の連対はない。1番人気が堅実なため、馬連は8回が10倍台までに収まっている。本命を押さえながら中穴を狙うのが妙味。

連対馬20頭のうち14頭は前走ダートのオープン以上で3着以内、残る6頭のうち4頭は2走前にオープン以上で3着以内に入っていた。前2走とも4着以下に敗れた馬は通用しにくい。勝ちタイムは1分22秒前後と早く、スピードのない馬では通用しない。短距離ダートを中心に使われ、ダ1400mで早い持ちタイムのある馬を重視したい。阪神ダ1400mはコース的に外枠が有利。枠番別では7枠[4−3−1−12]、8枠[2−5−2−11]で各7連対と目立つ。1枠は[0−0−1−16]で連対なく不振が続いている。

サマーウインドはダート[6−1−0−0]でダ1200m[5−0−0−0]、ダ1400m[1−1−0−0]。5連勝で臨んだ根岸Sは2番手から抜け出したが、グロリアスノアに差されて0.2秒差の2着。道中外からスーニにマークされたことで息が入らなかったのか、追ってからの伸びがひと息だった。初重賞挑戦、初の左回りということもあったか。現時点ではダ1200mの方が確実に走るが、ダ1400mも守備範囲。相馬眼的にダートG1を狙えそうな馬。藤岡祐騎手は勝てば2週連続重賞制覇となる。ラスト1Fがカギ。

ナムラタイタンはダ1400mで6戦6勝。阪神ダ1400mは2戦2勝(重、稍重)でどちらも1分22秒台で走っている。コーラルSでは根岸S0.3秒差5着のワンダーポテリオに0.6秒差、欅Sでは根岸S0.4秒差3着のオーロマイスターに0.4秒差をつけた。ちなみに根岸Sでサマーウインドとオーロマイスターはハナ差だった。これまでの走りから重賞で通用する下地はある。熊沢騎手は落馬骨折から先週復帰。コスモドリーム(熊沢騎手でオークス制覇)の調教助手をしていた大橋調教師に初重賞をプレゼントするか。

矢作厩舎はグロリアスノア、マカニビスティーの2頭出し。グロリアスノアはダ1400m2戦2勝。阪神ダ1400mのエニフSでは直線で凄い脚を使って一気に差し切り、根岸Sではサマーウインドに勝っている。ダ1400mの持ちタイムは1分23秒台。高速決着に対応できれば。マカニビスティーは大井の松浦備厩舎に転厩して東京ダービーを制覇。その後、矢作厩舎に戻ったため、規定によりJDDを使えず、こちらに回ってきた。こちらも持ちタイムはないが、距離1400mは守備範囲。53キロで古馬にどこまで食い下がるか。

ダ1400m[4−0−0−1]のケイアイガーベラ、ダ1400m[3−0−0−1]のダイショウジェット、ダ1400m[5−3−2−1]のティアップワイルド、ダ1400mでオープン勝ちのあるセレスハント、2連勝中の上がり馬シャイニングアワーなど、ダ1400m巧者が揃った。ケイアイガーベラは2走前のポラリスS(阪神ダ1400m)を1分22秒9(稍重)で2着に5馬身差をつけて楽勝している。今回は休み明けで当時より2キロ重い54キロを背負うが、坂路で1番時計を出してきた。前走の敗因は何か。

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