小倉2歳S
レース展望

過去10年で1番人気は[1−0−3−6]で1連対のみ。単勝1倍台は[1−0−1−2]、2倍台は[0−0−0−2]、3倍以上は[0−0−2−3]。単勝1倍台でも連対率25%。唯一連対したのはフェニックス賞を圧勝した単勝1.5倍のメイショウボーラー。2番人気は[2−1−0−7]で3連対、3番人気は[3−1−1−5]で4連対。最近7年の連対馬14頭のうち13頭が6番人気以内。馬連は1番人気が不振のため、10倍以下は1回しかなく、最近5年は22倍、25倍、34倍、125倍、29倍で全て中穴以上。

牡馬[2−7−3−59]で9連対、牝馬[8−3−8−58]で11連対。馬単、3連単は牝馬が8勝を挙げている点を少し考慮したい。15、10番人気で勝ち大穴をあけたのは牝馬。大穴で小倉芝で勝ち星のある牝馬に注意。逃げ馬は[2−0−3−5]だが、4番人気以内なら[2−0−3−1]で複勝率83.3%。連対馬20頭のうち13頭に前半3F34.0秒より早いペースの小倉芝戦で連対があった。最近8年の連対馬16頭のうち13頭がこれを満たす。例年、馬場の内側が荒れると外枠が有利だが、今年は微妙な面がある。

シゲルキョクチョウは小倉芝1200mの新馬、フェニックス賞を連勝。新馬戦は前半3F34.5秒で逃げて4馬身差で圧勝。フェニックス賞は前半3F33.4秒で逃げて1番人気のブラウンワイルドに2馬身半をつけた。ディープインパクトの全弟オンファイアの初年度産駒。少し頭が高く、まだフワフワとした面があるが、スピード&しぶとさがある。過去10年でフェニックス賞の勝ち馬は[2−0−0−4]で勝つか負けるか両極端。スカッ速い馬がいるが、今回もハナを切る手か。馬主の森中蕃氏はシゲルシャチョウも出走させる。

ブラウンワイルドは小倉芝1200mの新馬戦を1分7秒9の好タイムで6馬身差で圧勝。続くフェニックス賞は単勝1.3倍の1番人気。中団から早めに押し上げてメンバー最速の34.9秒で上がったが、シゲルキョクチョウに0.5秒差の2着に終わった。馬体が8キロ増えていたことが影響したのか、前半の行きっぷりがひと息だった。過去10年で前走2着馬は[0−1−1−6]で1連対のみ。データ的には厳しいが、シゲルキョクチョウとはまだ勝負付けが済んでいないのではないか。坂口則厩舎はカノヤキャプテンと2頭出し。

過去10年で8勝を挙げている牝馬はカノヤキャプテン、トーホウペッグ、バラードソング、モアグレイスの4頭が出走する。カノヤキャプテンは3戦目に勝ち上がったが、一戦ごとにレースぶりが良くなっている。新馬戦でブラウンワイルドに離されたが、直線で内にモタれて追えなかったもの。アイビスSDで故障して予後不良になったカノヤザクラと同じカノヤの馬が激走するか。モアグレイスは小倉芝1200mの未勝利戦を差し切り勝ち。追って味がある。西園厩舎は3頭出し。小倉2歳Sは牝馬のタムロチェリーで制している。

新馬戦を逃げて6馬身差で圧勝したドレッドノート、新馬戦を2番手から抜け出して3馬身半差で勝ったジンクアッシュ、新馬戦を前半3F32.4秒のハイペースで逃げ切ったテイエムターゲット、新馬戦を2番手から楽々と抜け出したスギノエンデバーなど伏兵は数多い。サクラバクシンオー産駒は小倉芝1200mで好成績。06年以降の小倉2歳Sでサクラバクシンオー産駒は[1−2−1−0]で複勝率100%。今年はスギノエンデバーが出走する。この時期の小倉芝1200mは馬場状態と枠順に影響されやすい点を考慮したい。

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