セントウルS
レース展望

サマースプリントシリーズの最終戦&スプリンターズSの前哨戦。過去10年で1番人気は[3−3−3−1]で08年のスズカフェニックスを除き3着以内を確保。開幕週で前が残りやすく、逃げ先行タイプは[3−2−1−0]だが、差し追い込みタイプは[0−1−2−1]で1連対のみ。1番人気は逃げ先行タイプなら信頼度高い。2番人気は[2−3−2−2]で5連対、3番人気は[1−1−0−8]で2連対。人気馬同士で堅く収まることが多いが、07年と08年は11番人気が連対して馬連は135倍、166倍と荒れた。

59キロを背負った馬は[0−3−2−2]で複勝率71%と堅実だが、勝った馬はいない。今年はキンシャサノキセキとグリーンバーディーが59キロを背負う。馬体重459キロ以下は[0−0−2−21]で連対なし。460〜479キロは1、2番人気なら[5−1−0−1]で連対率85.7%。逆に逆に3番人気以下は[0−0−1−33]。500〜519キロは05年以降[2−5−1−8]で連対率43.8%。連対馬の脚質は逃げ3先行12差し1追込4。高速決着に対応できる逃げ先行タイプのスピード馬を重視したい。

キンシャサノキセキは重賞4連勝で高松宮記念を制覇。スワンSでは折り合い、阪神カップでは出遅れ、オーシャンSでは58キロ&渋った馬場を克服。ひとつずつ課題をクリアしてようやくG1初制覇。高松宮記念のパドックでは落ち着きがあり、力みが消えて精神的にも本格化してきた印象があった。今回は休み明けで59キロを背負うが、休み明けは[3−0−1−3]で気性的に久々は苦にしないタイプ。オーシャンSを58キロで勝っているが、59キロを背負うのは初めて。本番は次のスプリンターズS。勝負度合いがポイント。

グリーンバーディーは香港の7歳セン馬。芝1200mは[4−3−2−7]で重賞2勝。3年連続で香港スプリントに出走して8、2、4着。前2年はローレルゲレイロに先着している。日本馬が通用していない香港スプリントで2着というのは評価すべきか。キンシャサノキセキと同様に次が本番で今回は59キロを背負う。日本の馬場適性と勝負度合いがポイント。アイビスSDを勝ったケイティラブと北九州記念を勝ったメリッサは勝てばサマースプリントシリーズの優勝が決まる。メリッサは3キロ増、ケイティラブは距離が課題。

CBC賞の勝ち馬ヘッドライナー、同2着のダッシャーゴーゴー、北九州記念2着のスカイノダン、同3着のサンダルフォン、同4着のストリートスタイル、ひと叩きされたレディルージュ、シルクロードSで2着があるショウナンカザン、前走1600万条件を勝ったショウナンアルバなど伏兵は数多い。コパノオーシャンズの藤岡祐騎手(1位32点)、ショウナンアルバの柴田善騎手(30点)、ヘッドライナーの幸騎手(24点)はサマージョッキーズシリーズ優勝のチャンスがある。スプリンターズSに向けて好レースを期待したい。

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