セントライト記念
レース展望
菊花賞トライアル。過去10年で1番人気は[2−5−0−3]で7連対。ダービーひと桁着順は[1−2−0−0]、関東馬は[1−3−0−0]で連対率100%。関西馬は[0−2−0−3]で連対率40%。今年の1番人気はダービー4着の関西馬ゲシュタルトか、ラジオNIKKEI賞を勝った関東馬アロマカフェか。2番人気は[3−2−1−4]で5連対、3番人気は[1−0−1−8]で1連対のみ。最近5年の馬連は53倍、184倍、5倍、31倍、23倍で中穴決着が多い。関西馬が1番人気になると荒れる傾向がある。
ゲシュタルトは前走ダービーで好位からしぶとく伸びて4着。ヴィクトワールピサとの競り合いにクビ差負けたが、最後までしぶとく食い下がった。切れより地力タイプが、スローの上がり勝負で33.4秒でまとめて4着に粘ったことは評価できる。一戦ごとに体が絞れて馬体の造りが目立つようになってきたことは見逃せない。中山のスプリングSで2着があり、芝2200mの京都新聞杯を勝っている馬。脚質的にも中山芝2200mは合うのではないか。休み明けのため仕上がりがポイント。ダービー上位馬を占う上でも注目の存在。
アロマカフェは前走ラジオNIKKEI賞を制覇。スタートを決めて中団を進み、3、4コーナーで外から少しずつ押し上げて直線に向くと先に抜け出したレトを交わし、最後はクォークスターの追撃を振り切った。前半5F60.4秒の平均ペースで後半5F59.2秒。心肺機能が高く、いい脚を長く使えることは今後も大きな武器になりそうだ。その前の青葉賞では4着に終わったが、3、4コーナーでスムーズさを欠いたことが応えている。小島太厩舎のマンハッタンカフェ産駒。今回は柴田善騎手からテン乗り武豊騎手に乗り替わる。
ラジオNIKKEI賞2着のクォークスター、未勝利から3連勝中のヤマニンエルブ、500万、1000万条件を連勝したミキノバンジョー、前走500万条件を楽勝したゲームマエストロ、デビューから2連勝の後、前走4着に終わったダークシャドウなども人気になりそう。クォークスターは前2走はメンバー最速の末脚で追い込んだが、今回は中山だけにひと工夫してくるか。鞍上はテン乗りの藤岡祐騎手。ヤマニンエルブは逃げて3連勝。前走は逃げて最速上がりでまとめて7馬身差の圧勝。サツカーボーイ産駒が菊花賞の権利を獲るか。
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