デイリー杯2歳S
レース展望

過去10年で1番人気は[6−1−1−2]で7連対。単勝1倍台の1番人気は[3−0−0−0]で勝率100%。単勝2倍以上は[2−1−1−1]で連対率60%。07年のマリエンベルクが単勝4.4倍で8着に終わったように混戦で人気が割れたときは危険。2番人気は[0−4−1−5]で4連対、3番人気は[2−3−1−4]で5連対。毎年1〜3番人気の1頭が必ず連対しており、1−2番人気の決着が4回もある。馬連は10倍台までが7回と堅く収まることが多い。最近5年は4倍、4倍、38倍、6倍、16倍で中穴止まり。人気馬から軸を決めたら本命を押さえながら中穴を狙うのが妙味。

連対馬20頭のうち17頭が前走連対していた。残る3頭の前走は3、6、5着で大敗した馬は巻き返していない。前走連対した馬、特に前走勝った馬を重視したい。前走新馬戦は3番人気以内なら[1−4−1−3]で連対率55.6%、前走未勝利戦は3番人気以内なら[2−0−0−1]で連対率66.7%。初勝利直後でも人気になる馬は狙える。野路菊Sは3番人気以内なら[2−2−1−3]で連対率50%。06年から4年連続で連対している。地方馬は兼六園ジュニアC(金沢)を1分28〜29秒台で圧勝が目安。最近5年の連対馬10頭のうち9頭に芝1600m以上で勝ち星。距離経験が問われる。

レーヴディソールはメンバー唯一の牝馬。札幌芝1500mの新馬戦は後方からメンバー最速の34.3秒で直線一気を決めた。末脚はかなり切れる。半姉に阪神JF2着のレーヴダムール、半兄に青葉賞馬アプレザンレーヴ。ジャパンCに出走した母レーヴドスカーも走る馬だった。ここで牡馬に勝てば、阪神JFでアヴェンチュラといい競馬ができる。まだキャリア1戦で荒削りなため、マイルの速い流れでもたついて連対を外す可能性もあるが、中団あたりで流れに乗って直線でエンジンが点火すれば差し切りもある。福永騎手は過去10年で[2−0−4−4]、5番人気以内なら[2−0−2−1]。

メイショウナルトは小倉芝1800mの未勝利戦を途中から逃げて5馬身差で圧勝。前走野路菊Sは内から伸びたが、ウインバリアシオンに外から交わされて2馬身半差の2着。レースのラスト3Fは12.1−10.5−11.6秒で切れ負けした形。今回はマイル戦に対応できるかがカギ。勝てばハーツクライ産駒初の重賞制覇となる。グランプリボスは札幌芝1500mの新馬戦でオールアズワンに半馬身差をつけて1分29秒5の好タイムで勝っている。オールアズワンはその後未勝利、札幌2歳Sを連勝。2ヶ月ぶりとなるため仕上がり具合に注目。四位騎手&矢作厩舎は05年のスーパーホーネット3着時と同じ。

阪神芝1600mの未勝利戦を勝ったアドマイヤサガス、トップシャイン、エイシンオスマン、クローバー賞2着のトラストワン、新潟2歳Sで1番人気に支持されたクリーンエコロジー、兼六園ジュニアCを2馬身差で勝ってきたエルウェーオージャなど伏兵も多い。阪神芝1600mの未勝利戦を勝ったアドマイヤサガス、トップシャイン、エイシンオスマンの勝ちタイムは、1分35秒6、1分35秒3、1分36秒0(稍重)。前2年のデイリー杯2歳Sの勝ちタイムは1分33秒3、1分33秒7。3頭とも2秒程度タイムを詰める必要がある。ちなみにトップシャインは新馬→未勝利でタイムを4.6秒詰めた。

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