府中牝馬S
レース展望

エリザベス女王杯の前哨戦。過去10年で1番人気は[4−2−2−2]で6連対。前走で連対した馬は[4−1−0−1]で連対率83.3%。前走連対馬なら軸で狙える。前走連対を外した馬は[0−1−2−1]で連対率25%。前走12着の3冠牝馬スティルインラブが3着に終わったように前走連対を外した馬は実績馬でも危険。2番人気は[1−1−3−5]で2連対、3番人気は[0−3−1−6]で3連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内。残る3頭は全て7番人気。馬連は30倍前後の中穴決着が多い。5番人気以内を中心に10倍前後を押さえながら30倍前後の中穴を狙うのが妙味。

エリザベス女王杯の前哨戦になったことでメンバーのレベルが上がり波乱が少なくなった。年齢別では3歳[0−0−0−2]、4歳[6−4−9−46]、5歳[4−6−1−45]、6歳[0−0−0−21]、7歳以上[0−0−0−6]で3着以内があるのは4、5歳馬のみ。4歳で連対した10頭のうち9頭は5番人気以内だった。人気の4歳馬に注目。3歳馬は12、7番人気で2頭とも人気薄。1993年に3歳馬ノースフライトが4番人気で勝っており、G1級の能力がある馬なら通用する。前走別ではクイーンS組が[6−2−2−22]で8連対。今年のクイーンS組は7着のブラボーデイジーが最高。

スマートシルエットは500万、1000万条件をかなり強い内容で連勝した。秋華賞に登録していたが、3/6で抽選落ち。2連勝していたブルーミングアレーも抽選落ちした。今年の秋華賞は初の牝馬4冠誕生か?スマートシルエットは古馬の重賞級が相手でも問題なさそうだが、ノースフライトが50キロで勝ったときとは斤量規定が違うため、53キロを背負う。あとはテン乗りの石橋脩騎手次第か。ここでブロードストリートとリトルアマポーラを負かせば、エリザベス女王杯に向けて楽しみが出てくる。以下は9月2日の相馬眼ニュース。ちなみに近年の秋華賞は相馬眼ニュースで取り上げた馬が勝つのがパターン。


■馬体が一変して本格化 秋華賞でアパパネを倒すスマートシルエット

2走前の萬代橋特別(新潟芝2200m)は2番手から直線で後続を引き離して5馬身差で圧勝した。初芝だったが、勝ちタイム2分11秒6はレコードタイム。前半5F58.3秒のハイペースで2番手からメンバー最速の35.0秒でまとめたのだから強い。前走の三面川特別(新潟芝外1800m)は前半5F62.4秒のスローペースで逃げてそのまま逃げ切り勝ち。早い上がりを繰り出せるのか不安だったが、逃げてメンバー2位の32.6秒でまとめて不安を一掃した。既に展開に左右されないレベルに到達している。

父はジャパンCの勝ち馬ファルブラヴ、母はミズストライクゾーン。母は米で1勝だが、産駒のマジストレッティがマンノウォーS1着、アーリントンミリオン2着などG1で活躍している。スマートシルエットは母の父がデピュティミニスターということもあり、ダートを使われていたが、芝に替わって2連勝と頭角を現してきた。芝が良かったというより、ここにきて馬体の造り、馬の雰囲気が一変したことが大きい。レースぶりを見る限り、心肺機能も高い。秋華賞でアパパネの3冠を阻む可能性がある。注目していきたい。


ブロードストリートはローズSをレコード勝ち、秋華賞2着(3位繰り上がり)以降、善戦止まりが続いている。東京芝1800mはスイートピーSを勝ったコース。藤田騎手から鮫島良騎手に乗り替わるが、ブロードストリートはエリザベス女王杯の前に存在感をアピールしておきたい。リトルアマポーラはエリザベス女王杯1着、愛知杯1着があるが、連対するのが1年に一度のペース。昨年の府中牝馬Sはハイペースに巻き込まれたが、好位から5着に踏ん張った。地力はあるので持ち味を生かせる展開になるかどうかがカギ。リビアーモは追い込み一辺倒から中団差しに脚質転換に成功した。ここにきて馬体に実が入り、成長が感じられる。差しタイプに中館騎手というのが不可解だが、今のデキなら重賞で通用してもおかしくない。

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