ファンタジーS
レース展望

過去10年に1番人気は[3−1−1−5]で4連対。1番人気の関西馬は無敗で2勝以上なら[2−0−0−1]、負けがあっても3勝以上は[2−0−0−0]、キャリア4戦以上は[1−1−0−0]。いずれにも当て嵌まらない関西馬は[0−0−0−4]。関東馬は2戦2勝馬が出走したが3着に終わった。長距離輸送のある関東馬は過信禁物。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[1−1−2−6]で2連対。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内。毎年3頭程度が抜けた人気になるが、1番人気と2、3番人気での決着はない。1番人気が連対したときは相手に4、5番人気が来るのがパターン。

馬連は10〜20倍台が6回と多い。最近2年は5−13番人気で208倍、8−5番人気で127倍と大荒れ。最近は人気薄が目立ち、波乱傾向が強まっている。1戦1勝で連対した3頭は4、2、2番人気。前走新馬戦を勝った馬は人気になる馬なら狙える。連対馬のキャリアは1戦3頭、2戦3頭、3戦8頭、4戦以上6頭。出走頭数が14頭以上になった7年の連対馬14頭のうち11頭はキャリア3戦以上だった。多頭数でごちゃつくレースではキャリアが問われる。多頭数ならキャリアの多い馬、重賞を経験している馬の激走に注意。芝コースは今週からA→Bコースに変更される。ファンタジーSは今年から土曜に行われる。

2勝馬は新潟2歳Sを勝ったマイネイサベル、クローバー賞を勝ったサクラベル、芙蓉Sを勝ったホエールキャプチャ、りんどう賞を勝ったツルマルワンピース、500万条件を勝ったファーマクリームの5頭。マイネイサベルは新馬、新潟2歳Sを連勝。新潟2歳Sは中団からメンバー2位タイの33.5秒で差し切った。新馬戦で切れる脚を使わなかった馬が、外回りコースで一変。直線で沈みかけたところから差し切ったように底力がある。マイネルの馬らしく完成度が高く精神面も強い。過去10年で新潟2歳Sで連対した馬は[0−0−0−3]で不振だが、データを破れるか。2ヶ月ぶりの出走と長距離輸送がカギになりそう。

サクラベルは未勝利、クローバー賞を連勝。新馬戦で負けたマイネラクリマは新潟2歳Sで2着に入った。前に行ってしぶとい脚を使うタイプ。藤田騎手が粘らせるか。ホエールキャプチャは未勝利、芙蓉Sを連勝。芦毛で見た目は地味だが、しぶとい脚を使える。芙蓉Sではドリームジャーニーの全弟オルフェーヴルを完封した。ツルマルワンピースは未勝利、りんどう賞を連勝。りんどう賞(不良)は2番手からメンバー最速の末脚でまとめて2馬身差の楽勝だった。母ツルマルグラマーは01年のファンタジーS2着馬。過去10年でりんどう賞の勝ち馬は[0−3−0−4]。ファーマクリームはスタートと距離延長がカギ。

1勝馬ではケイティーズジェム、キョウワジャンヌ、マルモセーラ、ルリニガナ、ホーマンフリップあたりが人気になりそう。ケイティーズジェムは京都芝1600mの新馬戦を2番手からメンバー3位の33.9秒で上がって楽勝した。レースのラスト3Fは11.9−11.1−11.1秒。小柄な馬だが、ディアデラノビアに似たバネがある。ディープインパクト産駒で母はヒシアマゾンの半姉ケイティーズファースト。半兄にゴーステディ、トールハンマーがいる。新馬戦2着のサダムパテックは次走京都芝1600mの未勝利戦を1分34秒3の好タイムで3馬身差で圧勝している。鞍上は先週スワンSを制した福永騎手。

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