みやこS
レース展望

今年からジャパンCダートの前哨戦として新設されたダート重賞。11月下旬に行われていたトパーズS(OP特別)が重賞に格上げされて名称変更された形。過去10年のトパーズSのデータについては、データ分析のコーナーを参照。昨年はシルクメビウスが後方からメンバー最速の36.6秒で追い込んで5馬身差で圧勝し、続くジャパンCダートで2着に入った。今年は重賞に昇格したことでジャパンCダートを目指す重賞実績馬が数多く揃い混戦模様。ジャパンCダートに向けてどの馬が抜け出してくるのか、レースぶりに注目したい。ここで一気にパフォーマンスをアップする馬が現れるとジャパンCダートが面白くなる。

キングスエンブレムは甲南S、阪神スプリングPを惨敗したが、立て直しに成功しオークランドRCT、シリウスSを連勝した。前走のシリウスSは3、4コーナーで徐々に進出して直線に向くと外から一気に抜け出し、そのまま後続を完封した。上がり3Fはメンバー最速タイの36.6秒。速い流れで消耗戦になったときに課題があったが、緩い流れで瞬発力勝負になり持ち味を生かせた。ヴァーミリアンの半弟がようやく本格化気配。ここで賞金を加算しないとジャパンCダート出走は厳しくなるだけに今回も勝負モードか。京都ダ1800mは初ダートの上賀茂Sで圧勝したコース。速い流れで消耗戦になったときに真価が問われる。

トランセンドは東海Sではシルクメビウスにクビ差の2着、日本テレビ盃ではフリオーソに2馬身半差の2着。東海SはアルデバランSで自身が出したレコードと同タイムで走っただけに差し切ったシルクメビウスを褒めるべき。日本テレビ盃では次走JBCクラシックを圧勝したスマートファルコンにハナ差で勝っている。賞金が低くG1に出走できないが、G1級のパフォーマンスを見せている。キングスエンブレムと同様にここで賞金を加算しないとジャパンCダート出走は厳しくなる。重賞を勝っていないため、キングスエンブレムより1キロ軽い56キロで出走できるのは有利。今回は差しタイプが多く、流れが有利になる可能性がある。

しらかばSとエルムSを連勝したクリールパッション、ながつきSと白山大賞典を連勝したパワーストラグル、ダート重賞4勝の実力馬でシリウスSをひと叩きされたワンダースピード、昨年シリウスSと武蔵野Sを連勝したワンダーアキュート、マーチSとアンタレスSで2着に入ったナニハトモアレ、3連勝でオープン入りしたアドマイヤシャトル、京都ダ1800m[4−2−2−0]のダイシンオレジンなど伏兵は数多い。ダイシンオレジンは前2走京都ダ1800mで平安S2着、アンタレスS1着。アンタレスSではトランセンド、クリールパッションに先着している。川田騎手では[6−2−1−1]。久々でも仕上り次第で侮れない。

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