京阪杯
レース展望

06年に距離が1200mに変更された。過去4年で1番人気は[1−0−0−3]で1連対のみ。唯一連対したのは前走スプリンターズS2着で単勝1.8倍に支持されたサンアディユ。芝1200m未経験のイースター、前走スプリンターズS3着のビービーガルダン、同5着のアルティマトゥーレは連対を外した。今のところ単勝1倍台の馬しか連対できていない。2番人気は[0−0−3−1]で連対なし、3番人気は[0−3−0−1]で3連対、4番人気は[2−1−0−1]で3連対。1、2番人気は不振だが、3、4番人気が活躍しており、連対馬8頭のうち7頭が4番人気以内。馬連は15倍、9倍、35倍、46倍で中穴までに収まっている。

過去4年の前半3Fと連対馬の脚質は、34.2秒(先行−逃げ)、33.8秒(先行−差し)、34.2秒(好位差し−追込)、33.1秒(追込−差し)。前半3F33秒台で先行して勝ったのは、1番人気のサンアデュ。昨年は33.1秒のハイペースでプレミアムボックスがメンバー最速の33.0秒で直線一気を決めている。連対馬の脚質は展開に左右されやすい。ハイペースになると直線が短い内回りでも直線一気が決まる。3着には4コーナー10、11、7、13番手から伸びた馬が入っている。激しいレースになると3着に追い込み馬が突っ込んでくるのがパターン。昨年は16番人気のヘイローフジが3着。穴で直線一気タイプに注意。

ダッシャーゴーゴーはスプリターズSでハナ差の2位入線も進路妨害で4着に降着。降着になったが、最後の伸び脚は目立っており、ここにきて本格化してきた印象。高速決着、早い上がりに課題があったが、どちらもクリアしたことは評価できる。力のいる馬場が得意な馬だったが、3歳秋になって華麗な変身を遂げた。今回は京都芝1200mになるが、時計、上がりをクリアしてことで死角は少なくなったのではないか。川田騎手が騎乗停止になったため、CBC賞2着(京都芝1200m)のときに騎乗していた古川吉騎手に乗り替わる。京都芝1200mはサクラバクシンオー産駒が強い。CBC賞はサクラバクシンオー産駒のワンツー決着だった。

ジェイケイセラヴィはアイビスSD2着、キーンランドC2着の後、スプリンターズSで見せ場を作って0.3秒差の6着。外枠スタートから終始外を回ったことが応えて最後に止まったが、3位入線のキンシャサノキセキとは0.1秒差。ここにきて馬体がしっかりして力をつけている。ダッシャーゴーゴーとは斤量2キロ差が1キロ差になる。グランプリエンゼルはオパールS(不良)を圧勝したが、前走のスワンSは中団の内から伸び切れず5着に終わった。1枠1番から終始馬場の悪い内を通ったこと、雨が降らずに良馬場で行われたことがマイナスだった。今回は距離が1200mになるのはプラス。馬場が渋ったときは要注意。鞍上はデムーロ騎手。

前走福島民友Cを勝ったモルトグランデ、同2着のスカイノダン、前走京洛Sを勝ったアーバンストリート、同2着のヤマカツマリリン、同4着エーシンダックマン、同6着のエイシンタイガー、昨年の勝ち馬プレミアムボックス、長期休み明けで1600万条件を勝ったスプリングソング、3連勝でオープン入りしたティファニーケイス、北九州記念で0.3秒差の4着があるストリートスタイルなど伏兵は数多い。モルトグランデは昨年のキーンランドCで2位降着(走行妨害)、続く福島民友Cでジェイケイセラヴィにクビ差の2着に入った。京都芝1200mではシルクロードS3着がある。前走1着で人気になりそうだが、重賞で通用する下地はある。

スカイノダンは使い込まれているが、デキが落ちない。サクラバクシンオー産駒で京都芝1200mは2線2勝。北九州記念2着は52キロ、福島民友C2着は53キロだったが、今回は54キロを背負う。アーバンストリートは近走大不振が続いていたが、前走京洛S(54キロ)で直線一気を決めた。京都芝1200mはシルクロードS(54キロ)を勝ったコースだが、今回は斤量が57キロになる。エイシンタイガーは前2走6着に終わったが、2走前は不良馬場、前走はトップハンデ57キロを背負って馬場の悪い内を通ったことが敗因。京都芝1200mは京洛Sと淀短距離Sを勝っているコース。西園厩舎は先週、マイルCSと東スポ杯を制した。

プレミアムボックスは昨年の勝ち馬だが、今年は59キロを背負う。530キロを超える大型馬で斤量はこなせそうだが、展開に左右されるタイプ。ティファニーケイス、エーシンダックマンが飛ばして前崩れの展開になれば。スプリングソングは前走1年7ヶ月ぶりのレースで馬体が22キロ増えていたが、2番手から抜け出して力の違いを見せつけた。セントウルSと京阪杯で3着がある実力馬。完全に復調していれば、重賞で通用しても不思議ない。サクラバクシンオー産駒。ストリートスタイルは追い込み不発が続いているが、オーストラリアTと北九州記念ではかなりの脚を使った。データ的にはこういうタイプが最後に突っ込んで穴をあけている。

競馬アナリストGM

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