鳴尾記念
レース展望
06年から芝1800mの別定戦に変更された。過去4年で1番人気は[2−0−0−2]で2連対。前走天皇賞(秋)に出走した馬は[2−0−0−0]で勝率100%。天皇賞(秋)の着順は問わないが、1番人気になった馬は崩れていない。逆に前走菊花賞に出走した3歳馬は[0−0−0−2]で連対なく不振。今年はアクシオンとシルポートが前走天皇賞(秋)、ヒルノダムールが前走菊花賞。2番人気は[0−1−1−2]で1連対、3番人気は[0−2−1−1]で2連対。馬連は14倍、64倍、7倍、65倍。1番人気が連対すると相手に人気が来て堅く収まり、1番人気が崩れると人気薄が連対して荒れるのがパターン。
関東馬は[2−0−0−8]で2連対、関西馬は[2−4−5−39]で6連対。関西馬は4番人気以内[2−4−3−4]で6連対に対し、5番人気以下[0−0−2−35]で連対なし。関西馬は4番人気以内の人気馬に注目。前走菊花賞だった馬は[0−0−0−4]でドリームジャーニー8着(1人気)、ノットアローン4着、シェーンヴァルト9着、イコピコ4着(1人気)。人気を裏切ることが多いが、今年のヒルノダムールは皐月賞2着馬。データに当て嵌めていいかは微妙なところ。06、07年はスローペースで先行−逃げ、08年はハイペースで差し−追込で決着。連対馬の脚質は展開に左右されやすい面がある。
アドマイヤメジャーは前走アンドロメダSを直線一気で楽勝。朝日CCは控え過ぎ、毎日王冠は前に行き過ぎて自滅したが、前走はルメール騎手が流れに乗った競馬で力を引き出した。強い相手には弱いが、弱い相手には滅法強いタイプ。重賞で通用するレベルに来ているため、今回も力を出せれば。鞍上はルメール騎手。ヒルノダムールは前走菊花賞で中団からメンバー3位タイの34.0秒で伸びて7着。直線で外に出すのに手間取り、かなり脚を余した。長丁場でこれだけ脚を余す馬も珍しい。皐月賞でヴィクトワールピサの2着、若葉Sでペルーサの2着に入った馬。G3なら力は十分足りるため、今回も藤田騎手の捌きひとつ。
リルダヴァルは前走アンドロメダSで早めに動いてアドマイヤメジャーに完敗。新馬と野路菊Sを連勝した馬で実力以上に人気になっているが、使われながら地力はジリジリと強化されている。前走騎乗した福永騎手が芝1600mがベストかもしれないとコメントしたが、ベストは芝1800mの可能性がある。福永騎手はどう考えてどう乗るか。ルーラーシップはダービー5着以内の出走となるが、どこまで仕上がってくるか。ダービーでは直線でスムーズさを欠いたが、ラスト100mから鋭く伸びてきた。当時、角居調教師は同厩のヴィクトワールピサと素質は見劣らないとコメントしていた。ここを勝って有馬記念に向かえるか。
アクシオンは昨年の勝ち馬。藤田騎手がタメを作って切れ味を引き出し、中団からメンバー3位の33.1秒で抜け出すほぼ完璧な内容だった。今回は2戦連続で騎乗する武豊騎手次第か。馬群を捌く騎乗をすると武豊騎手がフラついて審議になる可能性があるので注意。大外ブン回しでなく、まっすぐに走らせることができれば。シルポートは芝1800m[3−4−0−2]の巧者。この秋は大不振だけに大逃げで一発を狙う可能性がある。セイクリッドバレーは今年の新潟大賞典と関屋記念で切れる脚を使って2着に入った。決め手勝負なら侮れない。ショウリュウムーンは前走秋華賞16着。距離短縮と阪神外回りはプラスに働く。
WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM
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