ジャパンCダート
レース展望

08年から阪神ダ1800mに変更された。過去10年で1番人気は[4−3−2−1]で7連対。牡馬なら[4−3−2−0]で複勝率100%。単勝1倍台は[1−2−0−0]、3〜5歳の関西馬は[4−3−1−0]で堅実。2番人気は[0−0−0−10]、3番人気は[0−1−0−9]で不振。ダート実績馬が揃うが、人気馬同士の決着は少ない。最近5年のうち4年で6番人気以下が連対し、馬連は59倍、15倍、13倍、215倍、19倍。阪神ダ1800mになった2年は、4−7−1番人気、1−5−12番人気で決着。2、3番人気の不振は続いている。穴で昨年のゴールデンチケットのような極端な人気薄の激走に注意。

連対した日本馬19頭のうち14頭は前走3着以内。前走4着以下から連対した5頭にはダートG1で3着以内があった。ダートG1実績馬なら前走4着以下でも巻き返し可能。ただし前走10着以下は[0−0−0−17]で全く出番がない。13番人気で2着のリージェントブラフは川崎記念勝ち馬、11番人気で2着のシーキングザダイヤはダートG1で2着が3回あり、12番人気で3着のゴールデンチケットはJDD3着馬。穴をあけるのはダートG1で実績のある馬。穴で人気の盲点になったダートG1実績馬の激走に注意。今年はダートG1馬がヴァーミリアン(JCダートなど9勝)とオーロマイスター(南部杯)の2頭しかいない。

トランセンドは前走みやこSで前半5F60.6秒で飛ばして逃げ切り勝ち。東海Sでシルクメビウス、日本テレビ盃でフリオーソの2着に粘ったのはダテではなく、自分の形に持ち込めば、これくらい走って当たり前。現時点では控えていい脚を使えるタイプではないため、速い流れで飛ばして粘り込むレースが合っている。今回もメンバー的にハナを切ることになりそうだ。前走重賞を勝ったことで人気になり、今回はマークが厳しくなりそうだが、初のG1でどこまで踏ん張れるか。前に行って粘り込む競馬しかできないため、流れが厳しくなると惨敗もあるが、後続になし崩し的に脚を使わせれば勝機もある。藤田騎手の頭脳と腕に懸かる。

キングスエンブレムはシリウスSで重賞初制覇。緩い流れで瞬発力勝負になり、持ち味を生かせた。前走のみやこSは中団からメンバー2位の36.4秒で伸びて0.2秒差の2着。速い流れに不安があったが、福永騎手が位置取りで調整して最後に切れる脚を使った。速い流れに対応できたため、今回ははもう少し強気な騎乗をするのではないか。トランセンドが競られて前が止まるような展開、または緩い流れの瞬発力勝負のどちらにも対応できる。半兄のヴァーミリアンとは違い、切れる脚を使えるタイプ。キングスエンブレムとヴァーミリアンは先週のジャパンCで連対した2頭と同じサンデーレーシングの馬。今週もカギを握るのは社台か。

シルクメビウスは昨年の2着馬。エスポワールシチーには3馬身半差をつけられたが、外からメンバー最速タイの36.9秒で鋭く伸びてきた。トパーズSをインパクトのあるレースで圧勝したのはダテではなかった。今年は東海Sでトランセンド、ブリーダーズGCでカネヒキリを破って制している。前走のJBCクラシックは後方から伸び切れず、勝ち馬に1.8秒差の4着。休み明け、左回り、初コースなど色々考えられるが、不甲斐ない内容だった。ただし陣営はある理由で負けることを織り込んでいた可能性がある。不甲斐ないレースをしたからといっても能力が落ちた訳ではない。今年はエスポワールシチーはいない。一歩前進できるか。

実績断然のヴァーミリアン、南部杯を制したオーロマイスター、マイルCSを回避しダートに挑戦してきたアリゼオ、前走武蔵野Sを制したグロリアスノア、ユニコーンSを制した3歳馬バーディバーディ、地方交流重賞4勝のラヴェリータ、前走JBCクラシック3着のアドマイヤスバルなど伏兵は多士済々。ヴァーミリアンは休み明けでも攻め駆けしない馬が坂路でラスト12秒台と動いている。先週のジャパンCでローズキングダムに騎乗した武豊騎手は直線入り口で斜行して外国馬にぶつかっていた。今週はフェアなレースを期待。アドマイヤスバルは昨年の5着馬。関係ないかもしれないが、近藤夫妻は今年重賞未勝利で獲得賞金も少ない。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

★先週の予想結果

競馬アナリストGMの予想結果
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