カペラS
レース展望

ガーネットSが廃止され、カペラSとして12月に新設された。中山ダ1200mは同じだが、ハンデ戦から別定戦になった。ガーネットSを含む過去10年で1番人気は[2−3−1−4]で5連対。カペラSになってからは、オープン勝ちのないダイワエンパイアが12着に終わり、前走オープン特別を勝ったダイワディライトが2着に入った。2番人気は[1−2−2−5]、3番人気は[3−0−1−6]で各3連対。連対馬20頭のうち19頭が7番人気以内。多頭数で行われるが、8番人気以下は[0−1−5−79]で3着までに終わることが多い。馬連は7番人気以内の組み合わせを重視したい。

馬連は10倍台までが7回と堅く収まることが多いが、カペラSとして行われた08年は4−7番人気で馬連77.6倍の中穴決着になった。ごちゃつきやすい中山ダ1200mで多頭数で行われるため、波乱要素は常に潜んでいる。過去2年は重馬場で1分8秒7(レコード)、1分9秒6の高速決着。中山は力のいるダートだが、カペラSはハイペースで高速決着になりやすい。スピードのある馬、ダ1200mで早い持ちタイムのある馬を重視。馬体重別では459キロ以下は[0−1−1−19]で1連対のみ。480〜499キロが5連対、500〜519キロが10連対。馬格のある馬を重視したい。

シルクフォーチュンはダ1200mで500万条件から4連勝でオープン入り。4戦とも上がり3Fはメンバー最速で35.3秒、34.2秒、34.1秒、34.9秒。相当な切れ味がある。前走の武蔵野Sは前残りの展開で0.5秒差の7着に終わったが、上がり3Fはメンバー最速タイの35.2秒。重賞でやれる目処は立ったか。今回はダ1200mで人気を集めそうだ。セイクリムズンは前走の霜月Sで好位から早めに抜け出して5馬身差で圧勝。揉まれ弱かった馬が内枠を克服して一気にパフォーマンスを引き上げた。ダ1200mは[2−0−2−1]。中山ダ1200mではジャニュアリーSで3着がある。

ナムラタイタンはデビューからダ1400mで6連勝したが、プロキオンSは3着、霜月Sは4着に終わった。プロキオンSは1枠1番、霜月Sは休み明けが応えている。デビューから全てダ1400mを使われており、ダ1200mは今回が初めて。前半3Fが33秒台になったときにスピード負けしなければ。スーニはダート重賞5勝の実績馬で昨年はJBCスプリントを制した。今年は黒船賞と東京スプリントを勝ったが、夏に復帰してからは4、5、4着に終わっている。3走前は59キロ、2走前は58キロ、前走は距離1000mが敗因か。今回は58キロを背負う。58キロをこなしてスピード負けしなければ。

BSN賞と室町Sを連勝したマハーバリプラム、太秦Sを連覇したエノク、昨年の2着馬ダイワディライト、一昨年の勝ち馬ビクトリーテツニー、中山ダ1200m[3−4−1−2]のニシノコンサフォス、前走太秦S4着のマルカベンチャーなど伏兵は数多い。マハーバリプラムはダ1200m[6−4−0−3]の巧者。安田隆厩舎は2週連続重賞制覇なるか。エノクは京都では強いが、昨年のカペラSは3番人気で6着に終わった。馬体の充実が目立つ今なら中山もこなすか。マルカベンチャーはダ1200m[3−1−1−1]で上がり3Fは6戦のうち5戦がメンバー最速。末脚は確実なだけに展開が嵌れば。

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