有馬記念
レース展望
ファン投票で選ばれた馬たちによるドリームレース。過去10年で1番人気は[5−2−0−3]で7連対。4歳馬は[5−0−0−1]、良馬場なら[5−0−0−0]で勝率100%。3歳馬は[0−2−0−1]で3冠馬ディープインパクト、2冠牝馬ブエナビスタも負けている。2番人気は[2−1−0−7]で3連対、3番人気は[1−1−2−6]で2連対。連対馬20頭のうち15頭が5番人気以内。昨年は2−1番人気で堅かったが、その前の2年は5−9番人気、1−14番人気で馬連万馬券決着になった。極端な人気薄の激走に注意。馬連は6回が10倍台までに収まっているが、残り4回は全て万馬券。堅いか波乱両極端の傾向。
ジャパンC連対馬は4歳馬[4−1−0−1]に対し、4歳馬以外[0−0−0−6]で連対なし。4歳馬以外不振だが、ローズキングダムのようにジャパンCを勝って有馬記念に出走した3歳馬は過去10年いない。年齢別では3歳[2−4−1−30]、4歳[7−1−1−18]、5歳[1−2−4−33]、6歳[0−1−1−22]、7歳以上[0−2−3−12]。4歳馬が勝つことが多く、03年から6連勝した。同年のG1で連対した4歳馬を重視。10番人気以下で3着以内に入った6頭のうち3頭には中山芝2200m以上のG2以上で連対、1頭には同3着があった。穴でAJCC、日経賞など、中山G2実績のある人気薄に注意。
今年の牡馬混合中長距離G1で3着以内がある馬は、ブエナビスタ(天皇賞秋、宝塚記念&ジャパンC2着)、ローズキングダム(ジャパンC)、ペルーサ(天皇賞秋2着)、ヴィクトワールピサ(ジャパンC3着)、レッドディザイア(米フラワーボウル招待)の5頭。3歳限定、牝馬限定を含めるとエイシンフラッシュ(ダービー、皐月賞3着)、メイショウベルーガ(エリザベス女王杯2着)が加わる。今年はブエナビスタを中心とした牝馬と3歳牡馬との争いといった様相。ジャパンCはブエナビスタが1位降着。ジャパンCの降着はブエナビスタのスミヨン騎手だけが悪いとは思わないが、有馬記念は全馬力を出し切る好レースを期待したい。
ブエナビスタは[8−5−3−0]で複勝率100%。昨年の有馬記念から連対を続けている。秋緒戦の天皇賞(秋)は鞭を使わずに2馬身差で楽勝。稍重で1分58秒2の好タイム。過去に天皇賞(秋)をこれほど楽に勝った馬はいただろうか。スミヨン騎手が騎乗して一気にパフォーマンスを引き上げた。前走のジャパンCは大外からメンバー最速タイの33.5秒で差し切って1位で入線したが、ローズキングダムの進路を妨害したため2着に降着。レースのラスト3Fは11.2−11.3−11.9秒で2、3位入線馬は内をロスなく回った馬。大外から差し切ったブエナビスタは強いレースをしている。ケチがついたが、予定通り有馬記念を使ってきた。
昨年の有馬記念はハイペースで追い込み馬向きの展開になったが、好位から2着に粘り底力を見せた。前走のエリザベス女王杯で前を追いかけずに3着に負けたため、乗り替わった横山典騎手は好位からの競馬をせざるをえなかった。その点は考慮しておきたい。ハイペースになった有馬記念で好位から崩れなかったことで、この時点でほとんど死角はなくなったのではないか。ただし東京、京都&阪神外回りの直線の長いコースでは[7−1−1−0]に対し、中山、京都&阪神外回り、札幌の直線の短いコースでは[1−3−1−1]で未勝利戦しか勝ったことがない。札幌記念2着、秋華賞3着(2位降着)、宝塚記念2着は直線の短いコースだった。
ローズキングダムはジャパンCを繰り上がりで制しG1初制覇。直線で挟まれて後退したが、そこから盛り返してヴィクトワールピサを交わし2位に入線した。ブエナビスタとローズキングダムは並んだら抜かせないタイプ。直線で2頭の叩き合いを見たかった競馬ファンは多かったのではないか。ローズキングダムは秋緒戦の神戸新聞杯で馬体が22キロ増えて実の入りが良くなり、後肢の踏み込みが力強くなっていた。菊花賞は位置取りが後ろ過ぎて届かなかったが、ジャパンCでは本来の好位からのレースができた。菊花賞とジャパンCを見る限り、陣営は最初から菊花賞ではなく、1着賞金が2倍以上高額なジャパンCを狙っていた可能性がある。
距離、コースを問わない万能タイプ。雨で馬場が渋ると死角になるが、週末は雨が降らない予報。枠順が決定したが、武豊騎手の希望通り内枠に入った。橋口厩舎は2005年の有馬記念をハーツクライでディープインパクトを倒して制している。1986年以降の有馬記念で菊花賞とジャパンCを使った3歳馬は[1−0−1−13]で唯一勝ったのは菊花賞&ジャパンC5着のシルクジャスティス。過去10年では[0−0−0−11]、橋口厩舎の管理馬は[0−0−0−3](ザッツザプレンティ11着、ハーツクライ9着、リーチザクラウン13着)で3着以内なし。ジャパンCを制した(繰り上げ)ローズキングダムならクリアできるか。
ヴィクトワールピサは皐月賞を制し、ダービーでも1番人気に支持されたが、スローの上がり勝負で切れ負けして3着。フランスに遠征したニエル賞は4着、凱旋門賞は7着に終わったが、どちらもスムーズさを欠いたことが敗因。まともなら勝ったとは言わないが、少なくても見せ場は作れたのではないか。前走のジャパンCは2番手からしぶとく伸びて0.3秒差の3着。不利のあったローズキングダムに最後に差されたが、このレースで2頭の力関係は決まったのだろうか。ギュイヨン騎手はもっと短い距離が合うとコメント。この点をどう考えるべきか。中山は2戦2勝で弥生賞、皐月賞とも内から一気に差し切っている。今回は1枠1番に入った。
ペルーサはダービー、毎日王冠、天皇賞(秋)、ジャパンCを出遅れて自滅。天皇賞(秋)では2位のブエナビスタを0.5秒上回るメンバー最速の33.6秒で上がり、ジャパンCではブエナビスタと同じメンバー最速の33.5秒で上がっている。出遅れてまともなレースができていないが、最後は必ずいい脚を使っている。今回は入念にゲート練習をしており、安藤勝騎手は何度も美浦に足を運んでいる。ペルーサはこれまで8戦して6戦が上がり3Fメンバー最速。単純に末脚が切れる馬なのだろうか。山の向こう側は見えないが、安藤勝騎手にはその向こう側を見て欲しい。それが見えたときペルーサは一気にパフォーマンスを引き上げる可能性がある。
昨年の勝ち馬で中山巧者のドリームジャーニー、今年のダービー馬エイシンフラッシュ、昨年のジャパンCでハナ差の2着に入ったオウケンブルースリ、復帰後3連勝でAR共和国杯を制したトーセンジョーダン、中日新聞杯を好タイムで楽勝したトゥザグローリー、NHKマイルCをレコード勝ちしたダノンシャンティ、休み明けで鳴尾記念を制したルーラーシップなど伏兵は多士済々。ブエナビスタはドバイシーマクラシックで不利がありながら2着に追い上げたように能力は世界レベル。ブエナビスタに対抗するには、世界レベルの能力が必要なのではないか。相馬眼的に能力が世界レベルの馬が他に2頭いる。複数頭出走させている厩舎の動きに注意。
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