阪神大賞典
レース展望
天皇賞(春)の前哨戦。過去10年で1番人気は[5−2−2−1]で7連対。G1馬は[3−0−0−1]で勝率75%に対し、G1勝ちのない馬は[2−2−2−0]で勝率33.3%。G1馬の1番人気は勝つことが多い。2番人気は[2−3−1−4]で5連対だが、3番人気は[0−0−3−7]で連対なく不振。馬連は10年のうち5年が10倍以下の堅い決着。G1馬が数頭出走するとガチガチの決着になる。ただし最近3年は1番人気が連対を外し、馬連は45倍、29倍、18倍の中穴決着が続いている。
連対馬20頭のうち6頭にG1勝ち、残る14頭のうち10頭に重賞勝ちまたはG1−3着以内があった。さらに連対馬20頭のうち14頭に芝2400M以上で勝ち星があった。G1前哨戦でハイレベル。これらを満たす馬を狙いたい。連対馬20頭のうち15頭が前走4着以内。前走5着以下から連対した5頭のうち3頭は天皇賞(春)または菊花賞で3着以内、もしくは重賞勝ちがあった。長距離実績馬なら巻き返し可能。有馬記念最先着馬は[4−2−1−3]で1番人気に支持されれば[4−1−1−0]。軸で狙える。
トゥザグローリーは中日新聞杯1着、有馬記念3着、京都記念1着とここにきて急激に力をつけてきた。前走の京都記念は直線で外に持ち出す大きなロスがあったが、メンバー2位の34.5秒で大外から豪快に差し切った。56キロが有利だった面はあるが、インパクトのある勝ち方だった。今回は距離が延びるが、阪神芝は2戦2勝。再度リスボリ騎手を確保している。トーセンジョーダンはAR共和国杯、AJCCを制覇。G2では能力上位で今年はG1制覇を狙っている。4走前のアイルランドTではトゥザグローリーに勝っている。この2頭はどちらも池江寿厩舎。2頭とも使ってくるかは微妙だが、どちらも勝ち負けできるレベルにある。
オウケンブルースリは08年の菊花賞馬。今回のメンバーで唯一のG1馬。前3走はジャパンC7着、有馬記念11着、京都記念7着に終わったが、調教の動きを見る限り本調子ではなかった。58キロを背負うのは不利だが、勝ち負けできる力は持っている。調子が上向いてくるかがカギ。コスモメドウは万葉S、ダイヤモンドSを連勝。前走のダイヤモンドSは中団からメンバー最速の34.7秒で差し切り勝ち。ステイヤーズSの勝ち馬コスモヘレノスの直後でマークして、直線できっちり差し切った。昨年9月に勝ってから5戦4勝の快進撃。ここにきて充実しているのは確かだが、今回は別定G2で前走より3キロ増の56キロを背負うのが課題。
前走ダイヤモンドS3着のキタサンアミーゴ、菊花賞3着、天皇賞(春)4着があるナムラクレセント、昨年の京都新聞杯勝ち馬ゲシュタルト、昨年の勝ち馬トウカイトリック、天皇賞(春)で3着があるメイショウドンタク、ダイヤモンドSの勝ち馬モンテクリスエスなど伏兵は数多い。キタサンアミーゴは前走ダイヤモンドSで3着に入ったが、勝負どころで行きたがり、直線では馬場の悪い内を通り、かつ内にモタれてまともに追えなかった。最後までバテていないところを見るとスタミナはありそう。阪神芝は[2−1−0−1]で得意。前走から3キロ増でかつ前走よりメンバーは強くなるが、力を出し切れば馬券圏内があってもおかしくない。
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