中京記念
レース展望

過去10年で1番人気は[0−1−2−7]で1連対のみ。単勝3倍以上は[0−0−2−7]で連対なし。唯一連対した09年のヤマニンキングリーは重賞で3戦連続連対中で単勝2倍だった。2番人気は[1−1−1−7]で2連対、3番人気は[2−1−0−7]で3連対。馬連は30〜90倍が5回、万馬券が4回とかなり荒れている。ハンデ戦で波乱傾向が強く、人気馬同士で堅く収まることは稀。人気薄を絡めて高配当を狙いたい。最近4年の3連単は23万、76万、25万、255万馬券で大荒れ。3連単は大穴が狙える。

52キロ以下の軽量馬は[0−0−1−18]で3着が1回あるのみ。トップハンデは[1−1−1−8]で連対した2頭は4番人気。5番人気以下は[0−0−0−5]で3着以内なし。52キロ以下の軽量馬と5番人気以下のトップハンデは不振。前走小倉大賞典は[2−4−5−38]で6連対。3着以内に入った11頭のうち9頭が小倉大賞典で4着以下に敗れていた。前走小倉大賞典で負けて斤量が重くならなかった馬の巻き返しに注意。前走より斤量が増えた馬は[1−0−3−15]で1連対のみ。今年はこのタイプがいない。

バトルバニヤンは前走小倉大賞典2着。後方から徐々に進出し、直線で外から伸びてきたがハナ差届かなかった。小倉芝は[3−4−0−2]で小倉芝2000mは[1−2−0−1]。昨年の小倉記念では中団からメンバー2位の34.7秒で伸びてハナ差の2着に入っている。成績にムラがあるが、小倉では堅実。昨年は小倉記念2着後の新潟記念で57.5キロを課せられたが、今回は前走小倉大賞典2着にも関わらず57キロで出走できる。池江郎厩舎から千田厩舎に転厩して今回が緒戦。荒れ馬場をこなせば、重賞制覇のチャンスか。

ラフォルジュルネは小倉芝で条件戦を3連勝でオープン入り。昨年の忘れな草賞では1番人気に支持された馬がようやく力をつけてきた。3連勝は全て好位からいい脚を長く使って抜け出す強い内容。前走はメイショウカンパクにクビ差まで迫られたが、直線で抜け出した後に手綱を緩めて流したもの。最後は余力十分だった。松田博厩舎の管理馬で同じスペシャルウィーク産駒のブエナビスタに似たような雰囲気を持った馬。オープン入りした直後の重賞でハンデ54キロは見込まれたが、裏を返せばハンデキャッパーが警戒しているとも言える。

サンライズマックスは09年の小倉大賞典を勝ってから長いトンネルに入り抜け出せないでいるが、2走前の中日新聞杯で4着、前走の小倉大賞典で0.2秒差の5着とここにきてようやく復調してきた。前走は後方からメンバー最速の34.2秒で追い込んできたが、前に行った馬が残る展開で4コーナー後方2番手ではさすがに位置取りが後ろ過ぎた。今のまま後方からの競馬ではよほど展開が向かないと連対するのは難しそうだが、今回は福永騎手を乗せてきた。叩き3戦目でベストの芝2000m。届く位置で進められれば侮れない。

ナリタクリスタルは新潟記念で重賞初制覇。休み明けの中山金杯では道中外を回って自分から動いて0.1秒差の3着。1、2着馬は内を回ってきており、それを考えると強い内容だった。前走の小倉大賞典は前走中山金杯3着、叩き2戦目、芝1800m[3−2−0−0]が評価されて2番人気に支持されたが、中団から伸び切れず7着に終わった。道中の行きっぷりが悪く3、4コーナーで幸騎手の手綱が動き、直線ではジリジリとしか伸びなかった。敗因は何なのだろう。芝2000mは[3−1−2−3]。今回は武豊騎手に乗り替わる。

天皇賞(秋)で4着があるオウケンサクラ、愛知杯の勝ち馬セラフィックロンプ、同2着馬ブロードストリート、新潟2歳Sと関東オークスの勝ち馬シンメイフジ、前走1600万条件を勝ちオープン入りしたトゥニーポート、中山金杯6着、AJCC5着に善戦したダイワジャンヌは、中山牝馬Sが延期になったため出走してきた。オウケンサクラは天皇賞(秋)くらい走れば勝ち負けになるが、休み明けで初のローカルコースが課題。ブロードストリートは愛知杯でセラフィックロンプに負けたが、勝負どころで不利があり、直線でも前を捌くのにロスがあった。芝2000mは[0−3−1−0]で複勝率100%。牡馬相手ではアンドロメダSで3着がある。

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