フィリーズレビュー
レース展望

過去10年で1番人気は[3−3−1−3]で6連対。単勝1倍台なら[2−0−0−1]で追い込んで4着に終わったミクロコスモス以外勝っている。1番人気は阪神JF直行馬なら[3−1−1−1]だが、今年はこのタイプがいない。2番人気は[1−0−1−8]で2連対、3番人気は[1−2−1−6]で3連対。6番人気以下が9連対と多く、人気馬と人気薄で決着することが多い。最近6年は必ず6番人気以下が連対し、馬連は18倍、38倍、63倍、256倍、58倍、48倍。軸を決めたら人気薄まで手広く流す馬券作戦が有効。

阪神JF最先着馬は[3−1−1−5]で連対率40%。1番人気なら[3−1−0−3]で連対率57.1%だが、2番人気以下は[0−0−1−2]で連対なく不振。今年の最先着馬は5着のツルマルワンピース。最近5年の3連単は894倍、799倍、4616倍、6687倍、866倍。07、08年は前走ダ1400mの若菜賞を勝った馬が10、7番人気で穴をあけた。連対馬20頭のうち4頭にダートで3馬身差以上の圧勝があった。今年はアイアムアクトレス、オーシャンフリート、カフェヒミコ、クラウンリバーがダートで圧勝経験がある。

ドナウブルーは新馬、白菊賞をラスト3F尻上がりラップで連勝。シンザン記念は1番人気に支持されたが、好位から伸び切れず0.8秒差の5着に終わった。道中折り合いを欠いたのが敗因か。ドナウブルーは小柄な牝馬。この日の京都は芝丈が長い設定だった。2戦連続で馬体が減ったため、ひと息入れて立て直し、陣営はリスポリ騎手を乗せてきた。母ドナブリーニはタタソールのセールで社台が約1億2000万円で落札した馬。社台の期待は高そうだ。一度崩れたディープインパクト産駒は修正が利くのか、今後に向けて興味深い。

フォーエバーマークは[3−1−0−1]でスローペースにも関わらず控えた阪神JF8着以外は連対を確保。芝1400mは[2−1−0−0]で逃げて2勝を挙げている。阪神JFは前に行く馬が揃っていたが、前半5F61.2秒のスローペース。陣営は流れが速くなるとみて控えたが、結果的にそれが裏目に出ただけに今回は前に行くのだろう。からまつ賞(東京芝1400m)ではスローで逃げてラスト3Fをメンバー最速タイの33.9秒でまとめて楽勝している。好走できるペースの幅はあるため、競り合いにならなければ。

アイアムアクトレスはダ1400mの未勝利、500万条件を連勝。未勝利戦は8馬身差で圧勝。500万条件はカラフルデイズに食い下がられたが、3着には7馬身差をつけていた。勝ちタイム1分23秒9(重)は翌日の1600万条件(稍重)に0.1秒差の好タイム。かなりの能力がある。今回は久々に芝を使うが、阪神芝1600mの新馬戦でマルセリーナに0.2秒差の2着がある。全姉に阪神芝1400mで阪神牝馬S1着、フィリーズレビュー2着があるアイアムカミノマゴ。馬主の関係で社台がアシストする可能性もある。

紅梅Sの勝ち馬モアグレイス、クリスマスローズSの勝ち馬ラテアート、前走クイーンC4着のフレンチカクタス、函館2歳S2着以来となるマイネショコラーデ、前走春菜賞を逃げ切ったクリアンサス、2連勝中のエーシンハーバー、サフラン賞でライステラスにクビ差の2着があるニシノステディー、新潟の新馬戦を圧勝して以来となるサトノフローラなど伏兵は数多い。ラテアートはサクラバクシンオー産駒で距離短縮はプラスになりそう。フレンチカクタスは芝1400mの未勝利戦(不良)の上がりがメンバー最速だった。サトノフローラは新馬戦で2着に9馬身差をつけて圧勝した。久々でも仕上がってくるようなら侮れない。

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