スプリングS
レース展望
皐月賞トライアル。今年は阪神芝1800mで行われる。過去10年で1番人気は[4−2−2−2]で6連対。単勝1倍台は[2−2−1−0]、単勝2倍台は[2−0−0−1]だが、単勝3倍以上は[0−0−1−1]で連対なく不振。2番人気は[3−0−2−5]で3連対、3番人気は[0−1−1−8]で1連対のみ。最近3年は8番人気以下が連対して馬連は200倍、41倍、369倍と大荒れ。6番人気以下で連対した7頭のうち6頭には500万条件勝ちまたはOP以上で連対があった。穴でこのタイプの激走に注意。
グランプリボスは京王杯2歳S、朝日杯FSを連勝。朝日杯FSでは中団からメンバー最速の34.5秒で豪快に差し切った。4コーナーでアドマイヤサガスと接触したのは頂けないが、京王杯2歳Sを1分21秒8から1分22秒0で連対した馬は、朝日杯FSで結果を出すというデータを継承した。サクラバクシンオー産駒で距離に限界がありそうだが、今回のレースで皐月賞を使うかどうか見極めるようだ。春の最大目標はNHKマイルC。6月には英国のセントジェームズパレスS(英G1、芝1600m)に遠征するプランがある。
リベルタスは[3−1−1−0]で複勝率100%。中1週で臨んだ朝日杯FSは3番手からしぶとく伸びて0.1秒差の3着。前に行ったぶん切れる脚を使えなかったが、差し馬が上位を占める展開で能力を示した。半兄にローエングリンがいる良血馬。角居厩舎の管理馬らしく見栄えのする馬だが、朝日杯FSの時点ではまだ腹目が少し薄かった。そこがクリアできれば底力がついてくるのではないか。若駒Sでは2番手から押し切って優勝。2着ユニバーサルバンクは共同通信杯で2着に入っている。阪神芝は2戦2勝と得意にしている。
オルフェーヴルはシンザン記念で出遅れて後方からメンバー最速の33.5秒で鋭く伸びて0.2秒差の2着、きさらぎ賞でスローの前残りの展開で後方からメンバー最速の33.2秒で追い込んで0.2秒差の3着に入った。ドリームジャーニーの半弟で池江寿厩舎の管理馬。まだ気性が子供で全能力を発揮できていないが、5戦のうち4戦が上がり3Fメンバー最速でかなりの切れ味がある。少し脚捌きが硬いところに故障リスクを感じるが、大事に使っていけば本格化するのではないか。今回も展開と道中の位置取りがカギになる。
ベルシャザールはホープフルSで2番手からナカヤマナイトを完封し、2分00秒4の好タイムで勝っている。前走の共同通信杯は出遅れて外から上がって行き、直線で伸び切れず0.3秒差の4着に終わった。出遅れて外から一気に上がって行き、脚を使ったことが応えたもので力負けではなさそうだが、課題の残るレースぶりだった。それほど切れる脚がないため、東京より中山の方が合うのだろう。今年の皐月賞は中山ではなく東京で行われるのはマイナスか。今回は直線の長い阪神外回りコース。安藤勝騎手の腕が問われそうだ。
前走朝日杯FS5着のリフトザウイングス、前走葉牡丹賞を勝ったショウナンパルフェ、前走共同通信杯6着のサトノオー、前走シンザン記念4着のアドマイヤサガス、前走アルメリア賞でトーセンレーヴに迫ったステラロッサ、前走共同通信杯5着の地方馬ダブルオーセブンなど伏兵は数多い。リフトザウイングスは東スポ杯2歳S2着があり距離延長はプラス。鞍上は先週の中京記念を勝った武豊騎手。ショウナンパルフェは[2−1−1−0]でまだ馬券圏内を外していない。こういうタイプはこの時期の重賞で激走がある。ダブルオーセブンは前走メンバー最速の33.7秒で追い込んできた。直線の長い外回りでこの切れ味を生かせないか。
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