阪神牝馬S
レース展望

ヴィクトリアMの前哨戦として06年に4月に移動し、距離が1400mに変更された。過去5年で1番人気は[1−1−1−2]で2連対。重賞で連対がない馬は[0−0−0−2]で良血馬ポルトフィーノは8着、ラドラーダは6着に終わった。2番人気は[0−1−0−4]で1連対、3番人気は[0−2−0−3]で2連対。連対馬10頭のうち8頭が5番人気以内だが、最近2年は7、9番人気が連対して中穴決着になった。馬連は2倍、29倍、13倍、64倍、83倍。本命を押さえながら人気薄を絡めて中穴を狙う馬券作戦が妙味。

芝1400mは適性の差が出やすい距離。連対馬10頭のうち7頭に芝1400mで勝ち星、残る3頭のうち1頭に芝1400mの重賞で3着があった。芝1400mで実績のある馬を重視したい。過去5年は先行−差し、差し−追込、逃げ−差し、追込−差し、差し−差しで決着。連対馬10頭のうち8頭の上がり3Fはメンバー3位以内だった。切れる脚を使える差しタイプを重視。年齢別では4歳[3−1−1−27]、5歳[0−3−2−18]、6歳[1−1−1−6]、7歳以上[1−0−1−7]で4、5歳馬の活躍が目立つ。

サングレアズールは前走京都牝馬Sで好位から早めに抜け出して0.4秒差の3着。重賞初挑戦で上々の内容だった。芝1400mは[2−0−0−1]で2走前に阪神の六甲アイランドSを2馬身半差で楽勝している。条件戦時代から馬体の造りが目立った馬。ベストの芝1400mで重賞制覇のチャンスがありそうだ。アンシェルブルーはオープン入りしてターコイズS3着、洛陽S5着に終わったが、距離が1F長かったこともある。芝1400mの奥多摩Sでは1分20秒8の好タイムで9着サングレアズールに0.6秒差をつけて勝っている。叩き2戦目、距離短縮はプラス。別定で55キロを背負うが、G2でもこのメンバーなら足りそうだ。

レディルージュは1600万条件で3戦目で勝ち上がり再昇級。芝1200mに実績が集中しているが、芝1400mは[0−2−2−0]で複勝率100%。フィリーズレビューでは2着アイアムカミノマゴに0.2秒差の3着に入っている。アイアムカミノマゴは昨年の阪神牝馬Sを勝っている。先週の重賞で[2−2−0−0]の福永騎手がまた持ってくるか。プロヴィナージュは昨年の2着馬。前2走は8、10着に終わったが、牡馬相手の朝日CC2着、京都大賞典3着があるようにこのメンバーなら実績上位。右回りの芝2000m以下、54〜55キロなら[2−4−2−1]で複勝率88.9%。条件は悪くないため、連闘で一変するか。

阪神芝1400mの条件戦を連勝したスプリングサンダー、[4−2−1−1]で相手なりに走るカレンチャン、ニューイヤーS3着が光るギンザボナンザ、阪神芝1400m[3−2−0−3]のサワヤカラスカルあたりが伏兵か。先週の中山牝馬Sはレディアルバローザ(10人気)、フミノイマージン(14人気)、コスモネモシン(13人気)で決着し、馬連403倍、3連単244万馬券が飛び出した。連対した2頭は格上挑戦。阪神牝馬SはG2でもメンバーレベルは先週の中山牝馬Sより低い。ヴィクトリアMはブエナビスタ、アパパネなど別路線できた馬が有力になるのではないか。阪神牝馬Sはここで激走する馬を見抜けるかがポイントになりそう。芝1400mは適性の差が出やすい距離。馬主と騎手の配置にも注意。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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