マーチS
レース展望
ダートのハンデ重賞。今年は阪神ダ1800mで行われる。過去10年で1番人気は[1−1−1−7]で2連対、2番人気は[1−0−1−8]で1連対、3番人気は[0−0−2−8]で連対なし。最近5年で5番人気以内は[3−0−4−18]でわずか3連対のみ。人気馬はかなり不振。連対馬20頭のうち12頭が6番人気以下。人気薄が半数以上を占める。ハンデ戦でかなり波乱傾向が強い。馬連は50倍以上が2回、万馬券が5回と大荒れ。09年は13番人気のダイショウジェットが穴をあけた。極端な人気薄の激走に注意。
ハンデ戦で軽量馬が激走しそうだが、53キロ以下は[0−0−3−27]で3着止まり。軽量馬は馬連では狙いにくい。57キロは[0−0−0−14]で連対がないが、57.5〜59キロは[6−2−2−8]で8連対。重ハンデ馬の活躍が目立つ。トップハンデは[2−2−2−5]で4番人気以内なら[2−2−2−1]で複勝率85.7%。人気になるトップハンデは狙える。穴をあけるのは重ハンデを背負ったダート重賞実績馬。重ハンデや前走負けるなどして実力より人気を落とした重賞実績馬の激走に注意したい。
トップハンデは58.5キロのオーロマイスター。牝馬ラヴェリータは56.5キロだが、牡馬換算では58.5キロで実質トップハンデ。58キロはテスタマッタ、57.5キロはインバルコ、キングスエンブレム、クリールパッション、ダイショウジェット、マチカネニホンバレ。今年は重ハンデ馬が多く、16頭のうち9頭が57キロ以上。コンマ5キロ設定が7頭と多いところにハンデキャッパーが悩んだ結果が出ているが、最近のハンデ重賞と同じように攻めたハンデ設定ではない。今年は実力接近の混戦といったイメージ。
インバルコは初重賞挑戦となった平安Sで後方からメンバー最速タイの37.1秒で追い込んでハナ差の2着。外枠スタートで位置取りが後ろになったことが響いたが、重賞で通用する目処は立った。ダ1800mは[3−2−0−1]で良馬場なら[3−2−0−0]で連対率100%。乗り難しい馬だけに後藤騎手が上手く乗れるかがカギ。キングスエンブレムはヴァーミリアンの半弟。昨年秋はシリウスSを勝ち、みやこSではトランセンドに0.2秒差の2着に入った。ジャパンCダートは中団から勝ちに行く競馬をして9着。揉まれて走る気をなくしたのか、不甲斐ない負け方だった。重賞で絶好調の福永騎手が今度はどう乗るか。
ラヴェリータはダート重賞6勝の実力馬。前2走はTCK女王杯とエンプレス杯を連勝。前走は内の厳しい位置から差し切る強い勝ち方だった。武豊騎手は手応えを掴んだか。昨年のシリウスSでは2番手からしぶとく伸びてキングスエンブレムに0.1秒差の2着に入ったが、今回はキングスエンブレムと斤量関係が逆転する。タガノジンガロはダート[4−7−0−0]でまだ連対を外していない。500万条件から3連勝で臨んだ仁川Sは中団からメンバー最速の36.7秒で伸びてワンダーアキュートに0.3秒差の2着。オープンに目処を立てる走りだったが、馬体が10キロ増えていた点は見逃せない。今回も56キロで出走できる。
ダートG1[1−1−1−1]の実績馬テスタマッタ、昨年の南部杯勝ちが光るオーロマイスター、前走フェブラリーS5着で見せ場を作ったマチカネニホンバレ、前走ポラリスSを8番人気で制したダイショウジェット、前走アルデバランSを制したピイラニハイウェイ、前走佐賀記念を制したメテオロロジストなど伏兵を挙げたらキリがない。テスタマッタとオーロマイスターは実力は足りるが、重ハンデがどう出るか。マチカネニホンバレは馬場状態に左右されやすい点に注意。メテオロロジストは一戦ごとに力をつけている。三浦騎手がどこまで攻めて乗れるかがカギ。昔、フォロロマーノという馬がいたが、大川慶次郎氏はフォロロロマーノの呼んでいた。実況アンウンサーはメテオロロジストを呼ぶときに「ロ」の数に注意。
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競馬アナリストGM
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