マイラーズC
レース展望

過去10年で1番人気は[5−1−0−4]で6連対。関東馬は[2−1−0−2]で単勝3倍以下なら[2−1−0−0]で連対率100%。関西馬は[3−0−0−2]で前走G1、G2なら[2−0−0−0]で勝率100%。2番人気は[1−2−1−6]で3連対、3番人気は[3−2−1−4]で5連対。毎年3番人気以内が最低1頭連対している。10番人気以下は[0−0−1−47]。穴で6〜9番人気に注意。外回り変更後の馬連は116倍、28倍、5倍、37倍。軸から手広く流して中穴以上を狙う馬券作戦が妙味。

最近5年の連対馬10頭のうち3頭にG1勝ち、3頭にG1−2着、3頭にG2勝ちがあった。最近はメンバーレベルが高くG1、G2実績馬でないと通用しにくい。前年秋のG1で5着以内に入った馬が活躍している。今年は、ダノンヨーヨー(マイルCS2着)、ゴールスキー(同3着)、ライブコンサート(同5着)、アパパネ(秋華賞1着)が該当する。前走1600万条件は[0−1−0−9]、前走オープン特別は[1−0−2−27]。前走重賞以外を使った馬は不振。前走GUを使った馬が[5−3−3−12]で好成績。

ダノンヨーヨーは富士Sで重賞初制覇。マイルCSではメンバー最速の33.6秒で追い込んでクビ差の2着に入った。出遅れて位置取りが悪くなったが、末脚の威力だけで突っ込んできた。前走の東京新聞杯は出遅れて最後方からメンバー最速の33.2秒で追い込んだが0.3秒差の7着。3番手以下が控えたことで隊列が縦長で上がり勝負という特殊な展開になったことが応えた。出遅れると展開に左右される。芝1600mは[6−3−1−2]で阪神芝1600mは[2−1−0−0]。前年のマイルCS最先着馬は[4−1−2−3]でマイラーズCで1番人気なら[3−0−0−0]で勝率100%。陣営は内田博騎手を確保している。

アパパネは阪神JF、桜花賞、オークス、秋華賞と同世代の牝馬限定G1を完全制覇。前走のエリザベス女王杯は好位から伸び切れず1.0秒差の3着。勝ったスノーフェアリーは強過ぎたが、アパパネは3冠制覇を目標に秋華賞で目一杯のレースをした影響があったのではないか。中山記念を軽い熱発で回避したが、4月6、9日に美坂で時計を出した後、栗東で調整している。芝1600mは[4−1−0−0]で連対率100%。阪神芝1600mは[2−1−0−0]で阪神JFと桜花賞を制している。持ち味の高速ラップの持続力を生かせる得意コース。56キロは不利だが、ヴィクトリアMでブエナビスタとの対決に向けて格好をつけるか。

リーチザクラウンは昨年のマイラーズCの勝ち馬。前走の中山記念はメンバー2位の34.0秒で追い込んで2着キャプテントゥーレにハナ差の3着。まだ折り合いに不安はあるが、3戦連続差す競馬をして切れる脚を使っている。鞍上は3月21日以降[1−3−5−32]で勝率2.4%の武豊騎手。スマイルジャックは昨年の安田記念で0.1秒差3着、マイルCSで0.3秒差6着に入った。前走の東京新聞杯は外枠から4番手につける積極策で久々に重賞制覇。折り合いが難しい馬は内枠で馬を前に置いた方がいいが、スマイルジャックは外枠の方が折り合いがつく。鞍上は3月21日以降[0−1−4−38]で連対率2.3%の三浦騎手。

ゴールスキーは昨年のマイルCSで2着ダノンヨーヨーにハナ差の3着。前走1600万条件を勝った直後のG1挑戦でレコードと同タイムで走った。池江郎厩舎の管理馬は心肺機能が一気に強化され強くなる馬が多い。前走の東京新聞杯は直線でごちゃついて0.2秒差の3着。リスボリ騎手が外に出したことが裏目に出た。今年の重賞で池江寿厩舎の管理馬は3番人気以内なら[3−4−3−1]で複勝率90.9%。安田記念に向けて賞金を加算したい。ショウリュウムーンは前走京都牝馬Sをメンバー2位タイの33.3秒で差し切り勝ち。ハミを替えた効果で狭いところを割ってまっすぐに伸びてきた。今回はメンバー強化、斤量2キロ増がカギ。

京都金杯と阪急杯で2着に入ったガルボ、前走ダービー卿CT2着のライブコンサート、ファイナルSと京都金杯を連勝したシルポート、前走阪急杯で3着に突っ込んだフラガラッハ、前走ダービー卿CTで1番人気で惨敗したキングストリートなど伏兵は数多い。ガルボは実績が寒い時期に集中しており、4〜9月は[0−0−0−5]。4月に入って調子落ちがなければ。ライブコンサートは前5走は3、3、4、4、5番枠。内枠からロスなく進めるのが好走パターンのため、内枠を引けるかがカギ。シルポートは中1、2週で好走することが多く、中3〜5週では[0−0−0−6]。今回は中5週と自分の競馬ができるかがカギ。フラガラッハはタメれば切れるため、展開と位置取りがマッチすれば。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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