福島牝馬S
レース展望

04年に新設された牝馬限定重賞。今年は新潟芝1800mで行われる。過去6年で1番人気は[1−0−1−5]で1連対のみ。前走重賞で連対を外した馬は[0−0−0−4]、55キロ以上を背負った馬は[0−0−1−3]で連対なし。1番人気は前走重賞で連対、54キロ以下が目安になる。2番人気、3番人気はそれぞれ[1−0−1−5]で1連対のみ。連対馬14頭のうち6頭が6番人気以下の人気薄。馬連は101倍、177倍、73倍、91倍、33倍、130倍、37倍で全て中穴以上。別定戦でも波乱傾向が強い。

過去7年1〜3番人気以内で決着したことは1度もない。軸を決めて手広く流すか、人気薄を絡めたボックス馬券で中穴以上を狙うのが妙味。連対馬14頭のうち12頭に芝1800mで勝ち星があった。中山牝馬S、フラワーCの連対馬など、中山芝1800mで実績のある馬が活躍が目立つが、今年は新潟で行われるため、新潟外回りで実績のある馬に要注意。前走中山牝馬Sに出走した馬は[5−2−4−32]で7連対。今年は中山牝馬Sが阪神で福島牝馬Sが新潟で行われるが、外回りで直線が長い点は同じ。中山牝馬S好走馬に要注意。

中山牝馬Sからは2着フミノイマージン、3着コスモネモシン、4着ディアアレトゥーサなどが出走予定。フミノイマージンは後方2番手からメンバー最速の34.2秒で大外から伸びて0.4秒差の2着に突っ込んだ。ハンデ51キロと前崩れの展開が嵌ったこともあるが、一気にパフォーマンスを引き上げた。2年前の札幌スポーツ賞でインパクトのある勝ち方をした馬。その後調子を崩していたが、ようやく復調してきた。今回は斤量3キロ増、実績のない左回りが課題になりそう。これまでの走りから開幕週らしくない馬場の方がいい。

コスモネモシンは中団の内から早めに抜け出して0.5秒差の3着。ハイペースのフェアリーSを勝った馬で消耗戦に強いタイプ。ハイペースで持ち味のしぶとさを発揮できた。新潟外回りは上がり勝負になりやすいだけに流れが向くかがカギ。丹内騎手は勝てば重賞初制覇。ディアアレトゥーサは好位からしぶとく伸びて0.7秒差の4着。休み明けを考えれば上々の内容か。牡馬相手の福島記念で2着があり、ローカル重賞に強そうなタイプ。新潟では芝1600mの500万条件を2番手から押し切っている。丸山騎手も勝てば重賞初制覇。

スマートシルエットは格上挑戦で府中牝馬S3着の実績がある。前走の但馬Sは逃げたミッキーパンプキンを交わせなかったが、休み明けで復調気配を感じさせた。昨年夏の新潟で2連勝した馬で新潟に替わるのはプラス。今回は府中牝馬Sよりメンバーが楽になっている。シンメイフジは前走牡馬相手の中京記念で3番手からしぶとく伸びて0.9秒差の4着。1枠2番から道中ロスなく回ってきた。新潟では新潟2歳Sで最後方からメンバー最速の32.9秒で大外一気を決めている。新潟は合いそうだが、当時の脚を使えるかどうかがカギ。

500万、1000万条件を連勝したサンデーミューズ、1600万条件で善戦しているソウルフルヴォイス、前走1000万条件を勝ったモルガナイト(抽選対象)も上位を狙える力を持っている。サンデーミューズは2連勝が馬が競馬が目覚めたと感じさせる好内容。休み明けで仕上がりがカギになるが、重賞制覇があってもおかしくない。ソウルフルヴォイスは牡馬相手に苦戦しているが、これまで牝馬にはスマートシルエット(但馬S)しか先着を許していない。モルガナイトは阪神芝1800mを1分45秒1でレコード勝ちした馬で芝1800mの時計勝負は合うタイプ。母タンザナイトは新潟芝1800mでジョリーダンスを負かしている。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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